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執筆者の写真裕子 小野寺

オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン




毎年11月は「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」期間です。


虐待の話をするときは少し身構えてしまいます。「虐待」という言葉がとても強烈にかんじられるからかもしれません。最近では「虐待」ではなく「マルトリートメント(不適切な関わり)」という言い方もあるようです。


虐待について知るのが怖い、世の中に虐待があるという現実から目をそらしたくなる、どこか遠い出来事にしたくなる、そんな気持ちもあります。


しかし、現実には児童相談所における児童虐待相談対応の件数は20万件を超え、虐待により命を落とす子どもも年間70件以上になっています。


虐待により命を落とさずにすんだとしても心にとても大きな傷を残します。それは大人になっても心理面、認知面、身体面などに影響をします。

不安な気持ちや自分には価値がないと感じたり、心の傷を感じないようにアルコールの力をかりて体を壊したりと様々な影響がでるといわれています。


児童虐待には、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトがあります。単独で発生するだけではなくいくつも重なっておこる場合もあります。児童相談所での相談の割合では心理的虐待が多いようです。また、虐待は世代間で連鎖するともいわれており、加害をおこなっている親も子どもの頃に被害にあっていることもあります。


虐待を防ぐためには親の責任を問うだけではなく、社会全体で考えていかなければなりません。


こども家庭庁のとりくみの「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」は11月1日から30日までで、子どもの虐待防止のための広報、啓発活動が行われるようです。

これを機会に虐待について目をそらさずに考えていけたらいいのではないでしょうか。





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