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執筆者の写真裕子 小野寺

トラウマインフォームドケア

更新日:9月29日

なんかよくわからないけど急に怖くなったり、不安になったり、悲しくなったり、怒ったり、うまく説明できない症状に悩まされている方は、もしかしたらトラウマがあるのかもしれません。 表にでてこないように心の奥にしまわれている記憶が、何らかのきっかけであらわれることがあります。

 トラウマインフォームドケアは “もしかしたらトラウマを持っているかもしれない” と意識してみる優しいケアです。 トラウマかどうかわからないけど、もしかしたら辛い体験が心に傷となり残っているのかもと考えてみます。 

 そうすると、自分自身の感情や症状がどこからきているのかに気がつくかもしれません。こんなに悲しくなるのは昔の経験が思い出されるからなんだ、急に怖くなるのは以前そんな体験をしたからなんだ、とわかってきます。

 自分自身のことがわかることで不安は少し軽減されます。または、自分の状態のことを人に話せるようになるかもしれません。理解すること、理解してもらうことがトラウマから回復する一歩になります。

 トラウマインフォームドケアは治療者や支援者だけがおこなうものではなく、すべての人がおこなえるものです。相手に対し、または自分に対し、症状や行動だけを見るのではなく、もしかしたらその行動の陰には心の傷があるのかもと考えて接していくのがトラウマインフォームドケアです。


※先日参加した『第4回学校安全推進センター・シンポジウム トラウマインフォームドケア~トラウマインフォームドケアの実践活動について~』の内容を参考にしています。



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