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執筆者の写真裕子 小野寺

愛着のトラウマとセラピー

更新日:9月29日

先日第18回日本EMDR学会と、そのあと2日間にわたり行われたワークショップに参加してきました。 ワークショップではEMDR上級専門インストラクターのサンドラ・ポールセン先生よる、初期のトラウマやネグレクトなどで複雑なPTSDになられた方へのセラピーについての研修が行われました。 人生早期の愛着の傷がある場合のセラピーでは、生後3年間の記憶をターゲットにしていくのですが、その頃の記憶ははっきりとはしておらず、エピソードや映像は思い出せないのが普通かなと思います。 研修では私もクライエント役になりセラピーを試してみました。まず誕生から3ヶ月に焦点をあて、修復したいこと、その時にして欲しいと思うことをイメージするのですが、不思議なことに自分の記憶がないはずなのですがイメージが湧いてきます。 私の場合は、兄弟が多く両親にあまりかまってもらえなかったのですが、イメージでは一人っ子の私を両親が見つめてくれていました。 このイメージはセラピーにより作られた記憶なのですが、私の脳に新たに刻まれ、本当にあったことのように想い出すと心が温かくなります。 おそらく私たちの脳や記憶は修正することができるのではないかということを、身をもって体感しました。 実際に起こったことは消せないですが、新しい記憶を上書きすることで、辛いトラウマ記憶を少し和らげることができるのです。





第18回ワークショップ 2023年7月22日23日 Neuroaffective Embodied Self Therapy(N.E.S.T) 神経感情的身体具現化自己セラピー 初期のトラウマやネグレクトを含む複雑なケースに対応するためにEMDR、自我状態、身体療法を統合する Sandra Paulsen,Ph.D. Bainbridge Island,Washington USA 

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