ADHD治療アプリ「エンデバーライド」が登場しました
- 裕子 小野寺
- 6月5日
- 読了時間: 3分
更新日:6月9日

2026年6月、国内初となるADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療用アプリ「エンデバーライド」が発売されました。
これまでADHDの治療というと、薬物療法や環境調整、心理社会的支援が中心でしたが、新たな選択肢としてデジタル治療(DTx)が加わることになります。
エンデバーライドとは?
エンデバーライドは、スマートフォンやタブレットを使用する治療用アプリです。
ゲームのような画面で、
・乗り物を操作する・障害物を避ける・キャラクターを捕まえる
といった複数の課題を同時に行います。
このトレーニングを通して、注意や集中、行動のコントロールに関わる脳の働きを活性化させ、不注意症状の改善を目指します。
利用できる人
対象は 6歳以上18歳未満のADHDの診断を受けた方です。
利用するためには 医師の診断と処方が必要 で、自分でアプリストアから自由にダウンロードして使用することはできません。
また、1日約25分、6週間継続して利用することが推奨されています。
保険適用について
エンデバーライドは公的医療保険の対象となっています。
公定価格は14,500円で、通常の3割負担の場合は自己負担額は約4,350円となります。
詳しくは主治医や自治体へ確認することをおすすめします。
ADHDが「治る」アプリではありません
このニュースを見て、
「ゲームをするだけでADHDが治るの?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、エンデバーライドはADHDそのものを治すものではありません。
臨床試験では、不注意症状の改善がみられていますが、すべての症状がなくなるわけではなく、効果には個人差があります。
選択肢が増えたことに意味がある
私が注目しているのは、「治療や支援の選択肢が増えた」という点です。
ADHDの特性や困りごとは一人ひとり異なります。
薬が合う人もいれば、環境調整やカウンセリングが役立つ人もいます。
その中で、デジタル技術を活用した新しい支援が加わることは、多くの子どもや家族にとって新たな可能性になるかもしれません。
おわりに
ADHDの支援で大切なのは、「どの治療が一番優れているか」ではなく、「その人に何が合うか」を考えることです。
エンデバーライドも数ある選択肢のひとつです。
気になる方は、主治医や専門機関に相談してみてください。
発達特性による困りごとは、本人の努力不足ではなく、脳の特性と環境とのミスマッチによって生じることがあります。支援の選択肢が広がることは、本人や家族にとって大きな助けになるかもしれません。
こんな方はご相談ください
ADHDと診断されたけれど納得できない
ADHDとトラウマの違いを知りたい
薬だけでなく心理的な支援も受けたい
子どもの特性への関わり方に悩んでいる
発達特性・トラウマ専門
ハピネス発達心理相談室
参考文献
(2026/06/05参照)




