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空の検索で47件の結果が見つかりました。

  • TSプロトコール・チャンスEMDR

    TSプロトコールとは、子ども虐待と複雑性PTSDへの簡易処理技法で、トラウマ治療のEMDRから派生した治療法です。 パルサーという振動を出す機器を両手に持ち、おなかや鎖骨の下などにあてて体に残っている不快感を頭のてっぺんから出していくイメージで行います。 EMDRとの違いは、記憶を想起しないことにあります。トラウマ記憶を想起せずに身体の不快感、違和感をターゲットにアプローチしていくボトムアップ型の技法です。漢方薬などの処方とTSプロトコールを合わせて行うことでフラッシュバックが改善されるようです。 記憶を無理に思い出さずに短期間で治療を行うことで安全に治療を行うことができます。1回10分ほどの治療を4~6回程度おこなうとフラッシュバックが軽減されるようです。 また、自閉スペクトラムの方のタイムスリップ現象には同じくパルサーを使った「チャンスEMDR」という方法もあります。イメージしながら目を動かすことが苦手な方や、トラウマ記憶がたくさんある方などに向いている技法です。 「記憶を思い出すのがこわい」「何から相談したらいいかわからない」そんな方でも、TSプロトコールは安心して始められるケア方法です。 TSプロトコールを試してみたい! https://www.hapi-soudan.com/ トラウマやフラッシュバックにはEMDRも効果が認められています EMDRとは 🍀 フラッシュバック・トラウマケアでお困りの方へ 🍀 記憶を無理に思い出さなくていい 短時間・短期間で負担を減らす新しい技法 オンライン対応/全国からご相談いただけます 「自分に合うか不安…」という方も、まずはお気軽にご連絡ください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 杉山登志郎「テキストブックTSプロトコール 子ども虐待と複雑性PTSDへの簡易処理技法」日本評論社,2021

  • 相手を支配する‐ガスライティング

    ガスライティングとは? 「もしかして私がおかしいのかな?」 「記憶が間違っているのかも…」 こんなふうに、自分の感覚や記憶を疑ってしまう状態に追い込まれることがあります。その背後にあるのが ガスライティング という心理的支配の手口です。 ガスライティングでは、相手に偽りの情報を与えたり、「そんなこと言っていない」「やっていない」と繰り返し否定したりして、あたかも相手の勘違いのように思わせます。ときには偽の証拠を仕組んで、さらに混乱させることもあります。 映画『ガス燈』では、夫が妻に「最近、君は失くし物が多い」と言いながら、実際には妻の持ち物を自分で隠してしまいます。そして「ほら、僕の言った通りだろう」と責め立て、妻に「自分が間違っているのかもしれない」と思わせていくのです。 このように、ガスライティングは相手を自分に依存させていきます。 例えば、誰かと交流しようとすると「君は僕を大切にしてくれない」と罪悪感を植え付け、周囲から孤立させることがあります。さらに「そんな大げさな」「ずうずうしい」と相手の気持ちを軽んじ、何度も繰り返すことで「やっぱり自分がおかしいのかもしれない」と思わせてしまうのです。 やがて相手は自信を失い、加害者に依存するようになります。 そして加害者は「関係を終わらせてもいいんだぞ」と脅したり、逆に甘い言葉をかけたりしながら、より強くコントロールしていきます。 ガスライティングは単なる意見の食い違いではなく、相手の心を巧みに揺さぶり、支配しようとする危険な行為です。 ガスライティングに気づいたときの対応策 もし「おかしいな」「しんどいな」と感じたら、まずはその感覚を大事にしてください。 自分の中の違和感を無理に打ち消す必要はありません。 また、信頼できる友人や家族に話してみることも有効です。第三者に打ち明けることで「やっぱり自分の感覚は正しかったんだ」と確認できることがあります。 それでも不安が強いときや混乱が続くときは、専門の相談機関やカウンセリングを利用するのも一つの方法です。安心できる場で自分の気持ちを言葉にすることが、回復への第一歩になります。 一人で抱え込まなくても大丈夫です。 つながりの中で、自分の感覚を取り戻していけるはずです。 参考文献:アメリア・ケリー, 野坂祐子訳(2024)『ガスライティングという支配-関係性におけるトラウマとその回復』日本評論社 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/

  • ADHDと処理速度

    以前ジョブコーチをしていた時に、ADHDの方が働く職場の方によく言われたのが、「説明はちゃんとわかっているはずなのに、実際作業をさせると思ったほどできない」というものです。 できるはずなのにやらない、さぼっている、やる気がない…など、評価があまり良くありません。 本人は、「なんか焦ってしまいうまくいかない」と、さぼっているわけではない様子です。 なぜこのようなことになるのか、ひとつにADHDの認知の特徴があると考えられます。 ADHDの認知の特徴として、処理速度が低いことがいわれています。 大人の人の知能検査でよく使われるのがウエクスラー式知能検査、WAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)です。子供用にはWISC(Wechsler Intelligence Scale for Children)があります。 WAISでは、全般的なIQ(FSIQ)、言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)の5つの合成得点が算出されます。 このように全般的なIQだけではなく4つの特定の認知に関しても測定をするので、何が得意で何が苦手かがわかってきます。また、IQを一般的な指標と比較するだけではなく、自分自身の中の認知能力の差を知ることもできます。 ADHDではこの知能検査のなかの処理速度指標(PSI)が最も低くなることが示されています。処理速度は手際のよい作業や筆記スキル、意欲、プランニングなどに関与しているといわれています。 言語理解や知覚推理など他の認知能力が高いと、さらに処理速度との差が大きくなります。 そうすると実際の職場や学校で困ることが起こってきます。 「話しているとちゃんとできそうなのに、実際作業をさせると思ったほどできない」というものです。 言語理解などの能力は高いので指示を理解しやりとりもできているのに、手際よく作業をすることが苦手なのです。 周囲の人からすると、言語理解の高さのレベルで判断しているので、作業が遅いのは怠けているから、やる気がないからだと見えてしまうのです。 ADHD当人も自分の頭の中では理解ができているのに、思ったよりできないことに焦りを感じ、どうして自分は出来ないんだろうと自分を責めたり、自信を失ったりします。 子どもの頃からそのようなことが続いていると自分に対する否定的な認知が染みついてしまいます。 「自分はダメな人間だ」「恥ずかしい人間だ」「きっと失敗する」などです。 正しくは「自分のなかの他の能力と比較して処理速度が遅い」だけなのです。 自分の能力を客観視することで得意不得意を把握し、苦手な部分は工夫で補い、できるところはもっと伸ばすことができます。 得意な面、苦手な面を周囲の人に伝えることで、特徴が理解され対応も変わってくることがあります。 自分の能力を知る必要のある場合、WAISなどの知能検査は病院や発達障害支援センターなどの支援機関、発達検査などをおこなっている民間のカウンセリングルームなどで受けることができます。 病院や支援機関などは順番待ちのところも多いようです。民間のカウンセリングルームなどではそれぞれ検査料が設定してあり基本的には全額自己負担となります。 ADHDの処理速度や認知の偏りでお困りの方は ADHD向け認知行動療法 🍀ハピネス発達心理相談室🍀 ハピネス発達心理相談室では、ADHD向け認知行動療法、大学生向けサポートなど ADHDの特性理解と実生活での対処法に取り組んでいます。 今の「やりにくさ」「自信のなさ」について専門的に話してみたい 学校や職場での困りごとをどう伝えたらいいかわからない オンライン/対面どちらも対応可 お気軽にお問い合わせください。 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 藤田和弘,前川久男,大六一志,山中克夫「日本版WAIS-Ⅲの解釈事例と臨床研究」 日本文化科学社,2011

  • ADHDと偽るアメリカの学生

    ADHDと偽り診断を受けるアメリカの学生について アメリカの大学で学んでいる障害をもった学生の割合は日本の10倍以上となっています。なかでも最近はADHDの学生数が増加しており、一部には偽ADHDも含まれていることが問題となっています。 アメリカ国内の高等教育機関に在籍する障害のある学部生数は約347.8万人で、 学生全体の20.5%となっています(2019-2020年調べ)。 日本国内では障害をもつ学生数は58,141人で、学生全体の1.79%(2023年調べ)であり、比較するとアメリカは日本の10倍以上となります。 アメリカでは障害をもった学生が日本と比較してだいぶ多いのですが、どのような障害が多いのでしょうか。 アメリカの高等教育機関で支援を受けている学生の障害種別は精神障害、ADHD(注意欠如多動症)、SLD(限局性学習症)が多いようです。 特にADHDの割合が2000年には6.7%だったのに2008年には19.1%と3倍近くに増加しています。16年前のデータなのでその後さらに増えていることが考えられます。 (英語が苦手なため最新のデータが探せずにすいません。) アメリカでは実際にADHDの人が増えているのでしょうか。 増えている理由は、ADHDの理解や認知が進み診断される人が多くなったことなどが考えられますが、他にもアメリカでは、詐病や偽装によりADHDの診断を受けている人がいるからといわれています。 詐病や偽装はADHDに限らず他の病気でもみられることです。様々な理由から自分の症状を偽って申告することや実際よりも重いように見せることで、何らかのベネフィットを得ていることがあります。 高等教育機関に通う学生がADHDと偽り診断を受ける理由はなんでしょうか。 なぜADHDと偽り診断を受けるのか、その理由には、大学での支援(試験時間延長や課題の軽減、試験を個別に受けるなど)を利用するためや、成績向上のため集中力を高める効果があるといわれている薬(メチルフェニデート等)を処方してもらうためなどがあるようです。その他にも娯楽や転売目的のため偽りの診断を受け薬を処方してもらうことがあるといわれています。 日本ではどうなのでしょう。 日本でもADHDの学生は増えています。2015年には障害をもった学生のうちADHDの学生は2.6%だったのが、2023年には7.0%ほどになっています。アメリカと比較するとまだ少ない数です。2008年で比較するとアメリカは19.1%、日本では0.8%でした。日本で発達障害者支援法ができたのが2004年ですので、ADHDの支援はまだまだ遅れていることがわかります。 今後ADHDへの認知や支援が進むことで、アメリカで問題となっている偽りの診断を受ける人が日本でも増えるかもしれません。 私個人の印象としては、日本ではADHDをはじめ発達障害がネガティブに捉えられがちのため、診断を受けることを躊躇する人が多いと感じます。ADHDの治療薬も本当に必要な人に処方されるように薬事法で定められています。今の時点で症状を偽ってADHDの診断を受けている人は多くないと思っております。 しかし今後アメリカと同じような問題が起こることも十分に考えられます。本当に苦労しているADHDの方のことを考えると偽りのADHDは増えてほしくないと願うところです。 ADHDについて気になる方は↓ ゲームで改善!ADHD治療アプリ ADHDと処理速度 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 ADHD向け認知行動療法、大学生向けサポートなど 発達障害の特性に詳しいカウンセラーが対応します オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください🌸 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 日暮嘉子(2017)「アメリカの大学における障碍者の実態と外国語クラスにおける学習障害者への支援について」日本語教育実践研究第4号 pp.52-70 Joseph Sadek,(2022)「Malingering and Stimulant Medications Abuse, Misuse and Diversion」Brain Sciences, 2022 Jul 28;12(8):1004. 文部科学省「障害のある学生の修学支援に関する検討会報告(第三次まとめ)について」 https://www.mext.go.jp/content/20240321-mxt_gakushi01-000034752_2_1.pdf (20241206参照) 日本学生支援機構「障害のある学生の修学支援に関する実態調査」 https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_shogai_syugaku/index.html    (20241209参照)

  • フラッシュテクニック体験

    フラッシュテクニック体験 ベーシックトレーニングを受講して フラッシュテクニックは2016年にEDMRのトレーナーであるフィリップ・マンフィールド博士によって開発された新しいトラウマ治療法です。 フラッシュテクニックはざっくりいうと、トラウマ記憶ではなくポジティブな記憶を思い出しながらタッピングや瞬きをおこなう治療法です。 今回フラッシュテクニックの研修と体験をしてきましたのでご報告いたします。 フラッシュテクニックでは、まず自分自身のトラウマとなっている出来事の概要を思い浮かべます。詳細に話す必要はありません。出来事が最近のことならもっと昔に同じような思いをしたことがなかったかゆらゆらと記憶を遡っていきます。 私はこれまでEMDRやホログラフィトークなどいろいろな実習で自分自身のトラウマを扱ってきたので正直もうあまり思い浮かぶものがありませんでした。それでも古い記憶の中、仲間外れにされた記憶が思い出されました。今でも思い出すと胸がちくりと痛み『私は嫌われ者』という否定的な認知が顔をだします。 次に、その記憶はいったん置いておいてポジティブな記憶を想起します。人やペットの記憶や活動など、魅力的で興味を惹かれるものをありありと思い浮かべます。 思い出されたのは甥っ子と久しぶりに会った時のことでした。甥っ子は私の姿を見つけるとベビーカーの上でぱたぱたと足をばたつかせ喜びを身体全体で表していました。ああ、この子は私のことが好きなんだ、私と会えてこんなに喜んでくれるんだと幸せな気分に満たされていきます。 そんなポジティブな記憶を想起しながら左右交互にひざをタッピングします。タッピングは胸や手のひらでもいいですし、EMDRのように目を左右に動かしてもいいようです。 そして「フラッシュ」と声がかかったら瞬きをぱちぱちと数回おこないます。 瞬きをすることで良い記憶のシーンが静止画として切り取られていくような印象を受けました。サブリミナル効果のようにそのシーンが無意識のうちに組み込まれていくのかなと感じました。 ただ、この治療法はトラウマ記憶の無意識的な暴露によりトラウマが処理されていくと考えられているようです。始めに想起したトラウマ記憶がその後も無意識下で思い出され、脳が活発に働き処理が進むのだそうです。 さて、何度か「フラッシュ」を続けたあとに、トラウマ記憶に触れ変化を感じてみます。 仲間外れにされた記憶を思い出してみたところ、『なんかもうどうでもいいや』と、取るに足らないもののように感じられました。思いだそうとすれば思い出せるけど、『思い出す意味はもうない』という記憶へと変化していました。否定的な認知も『私は嫌われもするし好かれもする人間』になっていました。 フラッシュテクニックは、トラウマとなった出来事は詳細に思い出さずに、ポジティブな記憶に焦点を当てるので心理的な負担が少なくてすみます。 トラウマ記憶を思い出すと圧倒されてしまう方や、トラウマ治療に取り組むことに躊躇されている方などには、フラッシュテクニックで心理的負荷を下げてからEMDRなどの治療をおこなうのもいいようです。 EMDRも気になる方は EMDRとは 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 EMDRやフラッシュテクニック、TSプロトコールなど トラウマの心理療法をおこなっています オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください🌸 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 「フラッシュ・テクニック:基本原則とプロトコル オンライン・トレーニング:日本」 講師:フィリップ・マンフィールド博士 EMDRIA認定インストラクター/コンサルタント ニナ・ザドゥリアン EMDRIA認定コンサルタント (2024年12月15日)

  • 愛着障害(反応性アタッチメント症)

    愛着とは幼い時に、自分の感情に対し特定の大人(主に親)が愛情をもって反応してくれることにより形成されていきます。   怖いときや不快なときに泣いたりぐずったりすると、大人が近くにきてあやしてくれたり快適な状態にしてくれたりします。 楽しいときやうれしい時にキャッキャと笑うと、大人もうれしそうに笑顔を返してくれます。 子どもは乳児期より特定の大人と継続的な関わりのなかで愛着をはぐくんでいきます。泣く、笑う、体の動きなどで大人に対し自分の欲求を表し、愛情をもって反応してもらうことで愛着が形成されていきます。愛されること、大切にされることで情緒が安定し、人への信頼感も生まれてきます。   幼い頃に養育する大人(主に親)とのあいだで安定した愛着形成ができないと、自分の感情を表すことが難しくなることがあります。人との交流のなかで楽しさや喜び、安らかさなどを感じにくくなってしまいます。そして、苦痛な状態であっても自分から助けや安らかさ、穏やかさを求めることが困難になってしまいます。 5歳までのあいだにそれらの症状があらわれた場合には、愛着障害(反応性アタッチメント症)である可能性があります。   愛着障害(反応性アタッチメント症)は子どもに起こる障害ですが、大人になってからもなんらかの影響がでることがあります。   例えば、親しい友人や恋人と情緒的な関係を築くことが難しくなる場合があります。誰かと深く付き合うことを避けることや、逆に依存的になってしまうこと、人に対し信頼感がもてなくて常に不安を抱えてしまうこともあります。 自分自身に対しても自信がもてずに自己肯定感が低くなることや、大切にされなかった自分を恥ずかしく思う気持ち、自分を責める気持ちになることもあります。  愛着障害(反応性アタッチメント症)は、幼い頃の心の傷によるものです。   大人の愛着障害の症状をケアするには、愛着について整理していくことも一つの方法です。誰とどのような愛着形成をしてきたか、或いはしてもらえなかったかを整理し、今の自分が抱えている問題と関連しているか考えてみます。問題の原因や意味がわかることで一歩先に進むことができるかもしれません。 また、子どもの頃に得られなかった愛着を、大人になってからの人間関係のなかで作ることもひとつです。そんなに簡単に他者と愛着を作ることはできないかもしれませんので、まずは周囲に少しずつ頼ることや甘えることをしていきます。依存的になりやすい場合にはどこまで頼っていいか始めに決めておくといいかもしれません。 大人になった自分に余力があれば、子どもの頃の自分を可愛がることやねぎらうこと、慰めてあげることなどをしてあげてください。   ひとりで頑張るのが大変なときにはカウンセリングや心理療法を試してみてください。   誰かに頼ってもいいし甘えてもいいのです。 愛着障害にはEMDR トラウマ・EMDR 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 愛着障害のご相談もお受けしています オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】  文部科学省 子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/gaiyou/attach/1286156.htm  (20241118参照) DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き

  • 愛着と自律神経系の働き

    子どもの頃のアタッチメント(愛着)のスタイルが大人になっても影響することがわかってきています。 アタッチメント、愛着のスタイルには4つのパターンがあることが知られています。乳児が新奇場面でどのような行動をとるのかによって次の4つのパターンに分けられます。 ①    不安定・回避型  ②    安定型 ③    不安定・アンビヴァレント型 ④    不安定・無秩序・無方向型 ①    不安定・回避型 赤ちゃんが泣くと母親(主な養育者)があやしてくれる、目が合うと笑い返してくれるなど、赤ちゃんと母親は日常的に相互的なやり取りをしています。 泣いてもあやしてもらえない、母親から期待した反応が返ってこないなど、やりとりがうまくいかないと赤ちゃんは苦痛を感じます。 母親とのやりとりで感じられる苦痛を避けるために、赤ちゃんは泣いたり母親の視線をさけたりするようになります。 苦痛を感じないようにするため感情を抑えることや、母親の気を引く活動を少なくすることでエネルギーを保存し身を守っていると考えられています。 不安定・回避型のアタッチメントスタイルでは、副交感神経系が優位になり感情を抑え無気力になる傾向があります。 ②    安定型 母親(主な養育者)との安定した愛着をつくります。 母親とのやり取りがうまくいかないことがあっても、次の機会にはまた笑いかけてくれる、リカバリーされていくので苦痛があっても元に戻すことができるようになります。 安定型のアタッチメントスタイルでは、自律神経系が上がったり下がったりしても比較的早く元に戻すことができるようになります。 ③    不安定・アンビヴァレント型 母親(主な養育者)とのやり取りがうまくいかず苦痛を感じると、赤ちゃんは母親に近づいたり離れたりして抵抗を試みます。 試みがうまくいかなくても赤ちゃんは抵抗せずにはいられない状態になり、どんどん心のエネルギーが高まっていきます。 母親にべったりしていたかと思うと、急に怒り出すなどしてエネルギーを表に出すことで心のバランスをとっていると考えられます。 不安定・アンビヴァレント型のスタイルでは、交感神経系が高まるため、怒りなどの激しい感情がでてきやすい傾向があります。 ④    不安定・無秩序・無方向型 母親(主な養育者)が赤ちゃんを叩いたり世話をしなかったりした場合に、赤ちゃんは逃げることも近づくこともできない状況になります。 自分を守ってくれる養育者が、同時に自分を危険にさらすため、解決不可能な状態になります。 どうしたらいいかわからないため、赤ちゃんは母親に抱きついたかと思うと急に床に倒れこむなど、行動は一貫性のないものになっていきます。 不安定・無秩序・無方向型のスタイルでは、交感神経と副交感神経が同時に活性化するため、心身のエネルギー消費が激しくなります。感情が激しく表出されたかと思うと、突然フリーズしてしまうようなこともあります。 このようにアタッチメントのスタイルが自律神経系の働きに影響し、大人になっても続くことがあります。 自分ではどうしようもない感情の動き、身体の感覚などがある時は、アタッチメントの観点から考えてみるとわかることもあるかもしれません。 自分を知ることが回復への第一歩になります。 愛着障害かなと思ったら 愛着障害(反応性アタッチメント症) 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 トラウマの心理療法EMDRなどをおこなっています。 愛着の問題にも対応いたします。 オンラインでもご相談OK お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 ハピネス発達心理相談室 | 発達障害トラウマ専門 【参考文献】 小林隆児(2024)「アラン・ショア入門ー感情調整と右脳精神療法ー」 岩崎学術出版社

  • 解離性障害

    解離とは 解離とは 、トラウマとなる出来事や非常に強いストレスにさらされ、その体験が自分の心のキャパシティーを超えてしまった時に起こると考えられています。 解離では一時的に記憶や現実感が失われること、自分の考えや身体が自分のものではないような感覚になることなどが起こりますが、これはトラウマ体験やストレスから自分の心を守っていると考えられているのです。 解離の症状には解離性同一性障害、解離性健忘、離人感・現実感喪失症、解離性遁走などがあります。 解離性同一性障害 は、自分とは違う別な自分がいるような状態になります。一昔前には多重人格とも呼ばれていました。普段の生活で前面にでている自分の他に、別な人格をもった人が複数人いることもあります。 それぞれの人格にそれぞれの役割があり、存在する理由があると考えられています。 解離性健忘 は、特にトラウマ体験やストレスフルな出来事の記憶を思い出せなくなる症状です。とてもストレスのかかる出来事の後、気が付いたら違う場所にいて、どうやってそこまで行ったのか覚えてないことがあったりします。 離人感・現実感喪失症 では、現実感が薄れることや、自分を外からぼーっと見ているような感覚になることがあります。ふわふわして自分が自分ではないような感覚を訴える人もいます。 解離性遁走 では、自分のアイデンティティが失われ、いつもの生活の場所から突然いなくなり別な場所で別な人として暮らし、その前後の記憶などが失われてしまうことがあります。解離性同一性障害で解離性遁走が生じやすいともいわれています。 解離の症状がある場合は、まずは安心できる場所をつくることが必要です。トラウマ体験やストレスのかかるところから離れ、安心安全な場所にいられるようにします。 解離の症状は理解されにくいところがあります。人格が複数人いることや記憶を思い出せないことなど、作り話なのではないかと思われてしまうと、よけい傷が大きくなってしまいます。 安心して話のできる解離に理解のあるところで相談するのがよいでしょう。 自分を表現し受け入れてもらうことで少しずつ解離症状は改善していきます。 トラウマ・解離性障害とは トラウマ・EMDR ハピネス発達心理相談室🍀 解離かなと思ったらご相談ください トラウマ、PTSD、複雑性トラウマにも 真摯に対応いたします オンラインでもどうぞ https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 American Psychiatric Association (2000) Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition. 髙橋三郎・大野裕(監訳 2014)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き, 医学書院. 岡野憲一郎(2022)「解離性障害と他者性 別人格との出会いと対話」岩崎学術出版社

  • ご来場ありがとうございました

    SDGsマルシェ出展、無事終わりました。 トラウマについてのポスター展示と強み発見ワークショップをおこないました。 出展してよかったなあと感じています。 立ち寄っていただいた方にトラウマの症状やリラクセーション法をお伝えできたこと、当相談室のことを少し知っていただくことができたことなど、参加した目的を果たせたかなと感じています。 それ以上によかったのが、トラウマや発達障害のことについてお越しいただいた方々と意見交換ができたことです。 発達障害については特に関心が高く、話題もいろいろでました。 学生さん、発達障害をもつお子さんの親御さん、学校の先生、当事者の方など、様々な年代、所属、背景をもった方々とお話ができたことがとても有意義で楽しかったです。 もっとこれからも色々な角度からトラウマや発達障害について考えていきたい、たくさんの人と話をしたいとあらためて感じました。 またイベント出展や企画などをしていきますので、ぜひ一緒にお話ししましょう。 今回お暑いなか立ち寄ってくださった方々、ワークショップに参加して下さったみなさん、お手伝いしてくれた学生さんたちに感謝を申し上げます。 尚絅学院大学SDGsマルシェ https://www.shokei.jp/sdgs/marche/

  • 学校がつらかった“学校ACE”

    「学校がつらかった」それは、もしかしたら“学校ACE”かもしれません。 あなたや、あなたの大切な人が「学校がしんどかった」「行きたくなかった」「思い出したくない」そんな風に感じる理由、あります。 実は、学校でも子ども時代の**心の傷=ACE(逆境的小児期体験)**が起こっていることをご存じですか? ※ACEs逆境的小児期体験とは 逆境的小児期体験 子ども時代の逆境的体験 【学校ACEとは】(8つの体験) 先生からの言葉の暴力 先生からの身体的暴力 先生からの性的な被害 先生による無視や放置 友達が先生に傷つけられるのを見た 転校・退学などの経験 クラスメイトからのいじめ 先輩からのいじめ 実際の調査では… 20〜35歳の4,000人を対象にした研究で、 ✔ ACE(家庭内の体験)を持つ人は35.9% ✔ 学校ACEを経験した人は55.1% つまり、 2人に1人以上が学校で傷ついた体験をしている のです。 なぜ大切なの? 学校でのACEは、✅ 引きこもりとの関係があることもわかってきました。家庭が安全でも、「学校」がつらかった人は、社会とのつながりを失いやすくなるのです。 「学校のつらさ」も、声にしていい 「先生が怖かった」「いじめられていた」「見て見ぬふりをされた」 それは、過去のことでも、ちゃんと 向き合って癒せる こと。 あなたの心の痛みには意味があります。 無理に前向きにならなくても大丈夫。少しずつ、一緒に「傷ついた体験」を言葉にしていきませんか? 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 学校での傷つき体験もご相談ください オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください🌸 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 学校ACE®~学校での傷つき体験が引きこもりのリスクを高める~ 学校ACE®~学校での傷つき体験が引きこもりのリスクを高める~ | 公益社団法人 子どもの発達科学研究所 (20250521参照)

  • 逆境的小児期体験 子ども時代の逆境的体験

    逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experience : ACE)とは,小児期における被虐待や機能不全家族との生活による困難な体験のことです。  元々は肥満治療の研究において減量を成功できない患者のうち、少なくない数の人たちに子ども時代のトラウマがあることがわかったことから、ACEスコアと健康状態の関係についての調査が始まりました。   ACEスコアには以下の7つの項目があります。  ① 心理的虐待  ② 身体的虐待  ③ 性的虐待  ④ 家族のアルコールや薬物依存など  ⑤ 精神疾患をもつ家族  ⑥ DVの目撃  ⑦ 家族の収監  他にも逆境的小児期体験には、ネグレクトや家族の離別などもあるといわれています。  ACEスコアが高いと成人期以降の心身の健康に影響することがわかってきています。 肥満の他、身体的な健康への影響では癌や脳卒中などのリスク、心理的な健康ではうつや自殺企図などが、ACEスコア0の人と4以上の人では数倍のリスクがあるといった研究結果もあります。    子ども時代の逆境的体験は、歳月の経過によって自然に癒されることがなく、大人になっても心身の健康に影響することがあります。  理由のよくわからない不安感や気分の落ち込み、体のだるさや動悸などは子どもの頃の体験が影響しているかもしれません。  子ども時代の辛い思い出や、蓋をしてきた記憶に向き合うことは勇気のいることです。でも諦めずに心身の健康を取り戻そうと子ども時代の苦しい記憶に向き合っている人もいます。    トラウマから解放されるため、過去の出来事で苦しまなくてすむように、研究者や治療者はトラウマに苦しんでいる人と共に、さらなる努力をしていかなければなりません。  🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 子どもの頃のトラウマや愛着障害のご相談もお受けしております オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/   【参考文献】  逆境的小児期体験が子どものこころの健康に及ぼす影響に関する研究(2019) 研究分担者 山崎 知克 (浜松市子どものこころの診療所) 研究協力者 野村 師三 (浜松市子どものこころの診療所)

  • ホログラフィトーク体験

    ホログラフィートークを受けてみて トラウマの治療法のひとつにホログラフィトークがあります。 ホログラフィトークは軽催眠のなかで時間を遡り、過去の出来事と向き合い解決法を自らみつけていくような心理療法です。 私自身人間関係で悩むこともあり、スーパーバイザーの先生から勧められ一度ホログラフィトークを受けてみました。 まず、今の自分の悩みの核となっていることをみつけ、それを一番初めに感じた時まで時間を遡ります。 私の場合は小学校4年生くらいの出来事まで遡り、意地悪だった同級生にされたことが思い出されました。イメージの中で、なんでそんなことをするのとその時言えなかったことを言い、先生からも意地悪するなと注意をしてもらいました。これまで意地悪された自分を恥ずかしく思っていたのですが、自分が言いたかったことをいい、周囲にもわかってもらえたことによりその思いが消えていく感じがしました。 その後、時は進み大人になってからの辛い記憶が思い出されました。そのことについても思いを言葉にし、聞いてもらい、寄り添ってもらえる体験を通し、こんな自分でもいいかと思えるようになりました。 そして仕上げに(?)光のエレベーターに悩みの核となっていた人を乗せ天に送り、代わりに理想の人を自分のもとへ送ってもらうイメージをします。理想の人がエレベーターに乗り天から降りてくるのですが、これはかなりハッピーな気分になります。 最後には自分にとって何が必要か、そのためには何をすればいいのかとの問いに対し、自分の中から素直な答えがでてきます。悩みの解決法が自分の中からでてくるので、すごく腑に落ちるというかすんなりと受け入れることができ、自分が生きていく上での指針にもなります。 私の場合は1回のセッションで終了しましたが、どのように進むか、どのように感じられるかは人によって違いがあると思います。試すときはよくカウンセラーさんに相談してみてください。 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 EMDRやホログラフィートーク、TSプロトコールなど オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/

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