トラウマ・EMDR
トラウマ記憶からの解放
昔のように人と楽しく関われるようになる
安心した気持ちで毎日が過ごせる
よくわからない身体の不調から解放される
自分自身を肯定できる
トラウマから解放され本来の自分に戻れるようお手伝いをします
部屋からあまりでなくなる
これまで好きだった活動や人との関わりを避ける
回避・麻痺
トラウマをおもいださせる場所、人、ものを極力避けようとする回避行動があらわれます。
辛い記憶を思い出さないように回避すると、他の記憶や考え、感情が麻痺していき、楽しい思い出や幸せな気持ちが思い出せなくなることがあります。
嫌なことを突然思い出す
原因のよくわからない身体の不調がある
侵入症状・再体験
小さな物音にも敏感になる
なぜかいつも安心できない
トラウマとなった出来事の記憶が無意識のうちによみがえってきたり、フラッシュバックや悪夢として何度も思い出してしまいます。その時の情景や感情、身体感覚がよみがえり何度も苦しい思いをします。
過覚醒
眠れない、睡眠の途中で目が覚める、イライラと焦燥感にかられるなど、神経がいつも張ってピリピリしてしまいます。
少しのことで怒りを感じたり、小さな物音にもひどく驚いてしまいます。
人とのつながりが薄くなる
楽しさや喜びを感じなくなった
気分と認知の陰性症状
自分が悪い、誰も信頼できない、世の中は危険だ、など自分や他者、世界に対し否定的な信念をもつのも症状のひとつです。
自分は独りぼっちだと孤独感を感じることや、幸福や愛情などを感じにくくなることもあります。
その他にも感情のコントロールや対人関係がうまくできなくなるといった症状が現れる場合があります。
もしかしたらトラウマかなと思ったら一度ご相談ください
国家資格をもつ心理カウンセラーが対応いたします。
対応可能な
トラウマ
トラウマとなったつらい体験
事故や災害、喪失、虐待、いじめ、性被害、パワハラ、愛着の問題などのご相談に対応しております。
幼少期からのトラウマ、複雑性トラウマ、発達障害×トラウマなどもご相談ください。
できる限りご希望に沿ったカウンセリングをおこないます。
例えば
〇話しにくいことは話さなくても大丈夫です。
〇オンラインカウンセリングもOK、はじめはカメラオフでもOKです。
〇受けたい心理療法のリクエストなど。
まずはお問合せください。
カウンセリングの流れ
安心して相談できるように
01
インテーク・目標設定
最初のセッションでは、現在の悩みや困りごと、過去の経験などをお聴きします。そして治療の目標や希望について話し合います。また、治療のプロセスやアプローチについて説明し、納得して治療を受けることができるようにします。
トラウマ体験を無理に話さなくても大丈夫です。
02
リソースの開発
安定して治療が行えるように準備をします。リラクセーション技法やストレス対処法を考えることや、体調管理、気分の変化などについて考えていきます。安全な場所をイメージするワークを行うこともあります。
03
トラウマ記憶の再処理
主にEMDRという治療アプローチを用いて、トラウマ記憶を再処理し、自分自身に対する信念を変化させていきます。
EMDRの正規トレーニングを受けたカウンセラーが担当いたします。
04
カウンセリングの終結
トラウマ記憶の再処理が進むと、徐々に自己の統合や気分の安定化を実感するようになります。トラウマとなった出来事に意味を見出すことや、思い出しても苦痛を感じなくなります。
現在や未来に対する不安などについても対処できるよう準備を整えていきます。
治療後の生活のなかで変化や新たな気づきなどがあれば、またいつでもご相談にお越しください。
PTSDの特徴
Post Traumatic Stress Disorder
心的外傷後ストレス障害
PTSDとは命の危険に直面した後、その体験の記憶が自分の意志とは関係なくフラッシュバックのように想い出されたり、悪夢に見たりすることが続き、不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態です。
また、幼少期からの虐待や逆境的な体験によるPTSDはCPTSD(複雑性PTSD)ともいわれ、自分の感情のコントロールがうまくいかないことや、自分には価値がないなど自分を否定的に感じてしまう、対人関係が困難になるなどの症状がみられることもあります。
トラウマやPTSDで苦しんでいる人には何が必要でしょうか。
第一に安心感や安全感を取り戻していただくことです。まずは今の生活の中で安心できる場所や信頼できる人をみつけます。孤立無援で苦しんできた人は信頼できるカウンセラーをみつけるところから始めるといいかと思われます。
次に、安全な場所や落ち着く場所のイメージを強めることや、自分のリソースを増やすことが必要となります。過去の楽しかった経験、成功体験、優しかった人などを思い出すこともよいでしょう。
今の生活が落ち着き、自分のリソースが増えてきてから過去の出来事に少しずつ触れていきます。話せるところから信頼できる人に聞いてもらうことや、自分で書き出すこともよいかと思われます。トラウマ記憶を思い出す準備ができたら自分にあった心理療法を探して試してみてください。
【参考文献】
American Psychiatric Association (2000) Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition. 髙橋三郎・大野裕(監訳 2014)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き, 医学書院.
国立精神・神経医療研究センター「知ることからはじめよう こころの情報サイト」PTSD|こころの情報サイト (ncnp.go.jp) 2023/10/18参照
解離の特徴
解離とはその人の記憶、思考、感情、行動といった体験のまとまりが失われた状態です。自
分のことがよくわからない、感情がわからない、記憶が飛ぶことがある、頭の中がなんだかうるさいといったことがあります。
自分の中にいくつかの人格が存在する解離性同一症や、一定期間の記憶やこれまでの自分の生活史を忘れてしまう解離性健忘、自分が自分でないように感じる離人症などがあります(DSM-5)。解離症のある方は周囲に理解されにくく病院に通っても診断名がなかなかつかない場合もあるようです。
解離はある種の緊急事態が生じ、心が普段とは別の対処の仕方をしなくてはならなかったことを示しているといわれています(岡野他,2022)。自分ではどうしようもない逃げ場のないストレスにさらされた時に、解離という手段を使い、心を守っていると考えられています。
【対処法のヒント】
ぼーっとしてしまい現実感が薄いときや、自分が自分でない感覚がある時はしっかり足の裏で地面を感じてみてください。あるいは周囲を見渡し“本がある”“時計がある”“椅子がある”など実在するものに目を向けてください。
【参考文献】
岡野憲一郎,松井浩子,加藤直子,久野美智子「もっと知りたい解離性障害 解離性同一性障害の心理療法」2022 星和書店
悲嘆
大切な人を亡くした方へのEMDR
大切な人を亡くした時に私たちはショックをうけ、悲しみや怒り、後悔などさまざまな思いをするのではないでしょうか。一般には、ショック、否認、孤立、怒り、悲しみ、罪悪感、抑うつなどを経てだんだんと死を受け容れていくといわれています。
しかし、亡くなった方への強い思いが残り、頭から離れない状態が長く続き、自分自身の一部も死んでしまったように感じることや、友人と関わることや将来のことを考えることなどが難しくなる場合があります。
EMDRは長引く悲嘆(遷延性悲嘆症)にも効果があるといわれています。亡くなった方との思い出を想起し、言えなかったこと、してあげたかったこと、怒りや悲しみを表現し最後のお別れをするなどのお手伝いをします。
親しかった人を自死で亡くした事例では、EMDRのセッションのなかで故人とたくさんの対話をし、死んでしまった故人を責め、そして遺志を受け継ぎ、最後には故人が大事な存在であることを再発見することで亡くなったことを受け容れることができたと報告されています(市井,2008)。
【参考文献】
市井雅哉(2008)「EMDRによる複雑性悲嘆への援助」こころのりんしょうa・la・carte,第27巻第2号,233-239p,星和書店.