心 理療法とリンク
EMDR 眼球運動による脱感作と再処理法
眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)は、トラウマやPTSDの治療法で、過去のつらい記憶に焦点を当てながら眼球運動や両側刺激を行い、記憶の再処理を促します。これにより、感情的な負担が軽減され、ポジティブな信念や感情が形成されます。比較的短期間で効果が出やすく、副作用が少ないのが特徴です。
フラッシュテクニック
フラッシュ・テクニック(FT)は、トラウマや苦しい記憶に直接触れることなく、短時間で安全に症状を和らげる心理療法です。EMDRの補助的手法として開発され、交互の身体タッピングを用いて記憶の処理を促します。専門の訓練を受けたセラピストによる実施が推奨され、多くの症状や年齢層に対応します。
ホログラフィトーク
ホログラフィートークは、軽催眠下で行う心理療法で、クライエントが自身の感情や身体症状を通じて問題の起源を理解し、解決へと導くプロセスをセラピストが支援します。自我状態療法の一種で、ネガティブな感情や症状をリソースとして活用し、トラウマや愛着の問題を含む幅広い課題に対応可能です。一回のセッションで過去のトラウマ解消から未来のリソース発見まで進める点が特徴です。
思考場療法 TFT
TFT(思考場療法)は、ロジャー・キャラハン博士が開発した心理療法で、特定の思考に関連する不快感や心理的問題を解消するために、鍼のツボをタッピングする手法です。不安やストレスを引き起こす原因にアプローチし、即効性・簡便性・安全性が高いことが特徴です。トラウマや不安障害、抑うつなどに効果があり、セルフケアにも活用可能で、幅広い専門家によって実践されています。
TSプロトコール
TSプロトコールは、杉山登志郎氏が提唱した、フラッシュバックの軽減と治療に特化した簡易型トラウマ処理技法です。EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)から派生した方法で、1回あたり5~10分程度の短時間治療を4~6回行うことで、フラッシュバックの著しい軽減が期待されます。虐待による複雑性PTSDの簡易処理技法としても活用されています。
ADHD向け認知行動療法
ADHD向け認知行動療法(CBT)は、注意欠陥・多動症の症状を軽減するための心理療法です。注意散漫をコントロールする方法やスケジュール管理を学びます。自分の思考パターンを認識し、適応的な行動に変える方法を実践します。達成感を促進し、モチベーションを維持する方法も習得します。これにより、集中力の向上や生活の質の改善が期待されます。