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周囲に合わせるための努力ーASDのカモフラージュと代償戦略
カモフラージュする動物の絵 ICD-11で注目される「ASDのカモフラージュと代償戦略」 ※ICD-11とは、WHO(世界保健機関)が作成した国際疾病分類の第11版です。 ASD(自閉スペクトラム症)というと、周囲とのコミュニケーションが難しかったり、こだわりが強かったりする様子を思い浮かべる方もいるかもしれません。 しかし、周囲に合わせるために努力し、一見すると問題なく生活しているように見える人もいます。 先日、講習会で本田秀夫先生が紹介されていた、ICD-11のASDの診断要件についてのお話が印象に残りました。 WHOのICD-11には、次のような趣旨の記述があります。 「一部の人は、並外れた努力によって多くの状況で十分に機能することができ、その場合は特性が他者には明らかでないことがある。そうした場合でも診断はなお適切である。」(WHO『ICD-11』より、講習会で紹介された要約) この記述は、周囲から見て十分に適応できているように見えることと、本人にASDの特性があることは、必ずしも矛盾しないということを示しています。これは、本人
裕子 小野寺
10月23日読了時間: 4分


ギフテッドの困り感と発達特性の関係
本を読む人 能力の高さだけでは見えない、生きづらさについて 「勉強ができる」「頭の回転が速い」「人よりも理解力が高い」。 ギフテッドという言葉から、このような姿をイメージする方も多いのではないでしょうか。 しかし、知的な能力が高いことと、学校生活や人間関係をスムーズに送れることは、必ずしも同じではありません。 物事を深く考えられる一方で、周囲との会話がかみ合わなかったり、強い感受性ゆえに傷つきやすかったり。自分の考えや疑問を伝えても理解してもらえず、孤独を感じることもあります。 ギフテッドの人が抱える困り感は、能力の高さだけでは説明できません。本人の認知や感情の特徴と、学校や家庭などの環境との間に生じるギャップにも目を向ける必要があります。 今回は、ギフテッドの困り感と発達特性の関係について考えてみたいと思います。 1.理解できることと、実際にできることは違う ギフテッドの人の中には、物事を理解するスピードが速かったり、複雑なことを深く考えたりする一方で、文字を書く、作業を順番に進める、時間内に課題を終えるといったことに難しさを感じる人もいます。
裕子 小野寺
10月10日読了時間: 7分


愛着とは?人とのつながり方に悩んだら
愛着とは?人とのつながり方 「人に頼るのが苦手」 「親しくなると、かえって不安になる」 「相手に嫌われていないか、いつも気になってしまう」 「誰かとつながりたいのに、近づくのが怖い」 こうした人間関係の悩みの背景には、「愛着」が関係していることがあります。 愛着という言葉は、もともとは子どもと養育者との関係について研究されてきたものです。 子どもは、怖いときや不安なときに安心できる人を求めます。そして、安心できる相手との関係の中で、「困ったときには助けてもらえる」「自分の気持ちを受け止めてもらえる」といった感覚を少しずつ身につけていきます。 こうした経験は、大人になってからの人との関わり方や、自分の感情との付き合い方にも影響します。 愛着には、さまざまな捉え方があります 愛着については、エインズワースによる「安定型・回避型・アンビバレント型(抵抗型)」などの分類がよく知られています。 一方で、成人の愛着やトラウマを考えるときには、子どもの頃の体験から身につけた「人とのつながり方」や「感情の扱い方」という視点から捉えることもあります。...
裕子 小野寺
9月8日読了時間: 6分
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