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​発達障害向けカウンセリング

発達障害ってつらい

これまでずっといろんな思いをしてきて

ずっとがまんしてきて

もう頑張るのが無理な時

​安心して相談ができる場所です

どんな相談ができますか

相談をしている人

困っているけどうまく伝わらない

相談して逆に傷ついたことがある

納得できないことがある

あなたの話をさえぎることなくお聴きします。

​否定や一方的なアドバイスはありません。納得できないことなど、とことんお聴きします。

何か伝えようとすると涙がでてくる
どう思ってるのと言われても自分の感情がよくわからない
​怒りたくないのにコントロールが難しい

カウンセリングはあなただけの時間です。ゆっくり安心してお話ください。

感情や、気持ちの表現、感情のコントロール方法などを一緒に考えます。

こだわりが強いことや
ネガティブに考えすぎること
わかっているけどどうすればいいの

​こだわりやネガティブが悪いものと決めつけることなく、現在困っていることについて整理していきます。自分の認知特性とうまく付き合い受け容れていけるようサポートします。

人とうまく関わることが難しい
人間関係で失敗してきた
​コミュニケーションが苦手

必ずしもポジティブなコミュニケーションが良いとは限りません。あなたにあったコミュニケーションについて考えます。

​必要な場合にはロールプレイなども取り入れます。​

ASDの特徴

Autism Spectrum Disorder 

ASD/AS の特徴

ASDの特徴について考える人

 コミュニケーションや社会性の特徴、想像力の問題やこだわり、感覚の問題などがあるといわれています(DSM-5)。

 よくいわれているのが、空気を読めない、言葉を字義通りに受け取る、相手の気持ちを想像するのが苦手であるなどです。聴覚過敏の方もよくいらっしゃいます。

 ASDではない人からは、どこか違和感をもたれたり変な人と思われたりすることがあります。叱責されることや失敗体験、ひどい時には仲間外れやいじめにあうこともあります。そのためASDの人はトラウマ体験、逆境的体験にさらされてしまうことが多いといわれています。

 ASDは発達障害(神経発達症)として徐々に社会に知られるようになってきました。最近ではASDの特性を疾患として見るのではなく多様なヒトのあり方、脳の多様性(ニューロダイバーシティ)などと捉える人も増えてきており、「自閉スペクトラム症(ASD)」ではなく「自閉スペクトラム(AS)」と「症(Disorder)」をつけない呼び方も提唱されています(本田,2022)。

ASDに対する社会の見方は少しずつ変わってきていますが、まだまだ誤解されることや嫌な目に合うこともあるようです。

ASDの人には何が必要でしょうか

 まずは、環境調整や周囲の理解が大切になりますが、自分自身においては何が必要でしょう。

ひとつに、ASであることに向き合ってみることではないでしょうか。ASDではなく自分の特性であるASに向き合ってみる。ASの大きな特性のひとつに“率直さ”があります。ストレートでうそがつけない、嫌みや皮肉を言わないところが大きな魅力です。他にもまじめさや他の人が気が付かないところに気づいたり、繊細な心をもっていたりします。自分の悪いところに目がいきやすい人は良い部分にも向き合ってみることが必要です。

 

 次に、過去の出来事を整理する、嫌な記憶を再処理することが必要です。フラッシュバックやあたかも過去に移行したかのように昔のことを思い出すタイムスリップ現象(杉山,1994)、対人恐怖や自尊心の低下などを引き起こしている過去のトラウマなどをどうにかしなくてはなりません。嫌な記憶を完全に消すことはできませんが、ぼんやりした過去へ追いやることを目指します。

 一歩前に踏み出せそうになったら、具体的に必要なスキルや対処法などを考えます。アンガーマネジメントやアサーションなど自分が暮らしやすくなるためのスキルを身につけます。

​ 当相談室ではASDの人それぞれの特徴を理解し、肯定しながら困り感への具体的な方略を考えていきます。過去のトラウマにはEMDRなどの心理療法を行います。

対処法のヒント!!

〇怒りの気持ちが抑えられない→怒りがわいてきたらゆっくり小さな声で話すようにしてみる。自分の声や話に耳を傾ける。

〇フラッシュバックが辛い→自分自身に対する肯定的な信念を唱える。例えば「私は強い」「私は正しい」など。また、過去に行きすぎないよう”今ここ”にあるものに目を向ける。部屋を見渡し「今は安全」「大丈夫」とつぶやく。

〇緊張して心臓がバクバクする→目を閉じ軽く瞼の上から眼球を押さえる。

〇予定表にないことには対応できない→はじめから予定表にイレギュラー枠を組み込んでおく。予定にないことや突発的なことはイレギュラー枠で行うことにしておく。

【参考文献】

American Psychiatric Association (2000) Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition. 髙橋三郎・大野裕(監訳 2014)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き, 医学書院.

本田秀夫(2022)おとなの自閉スペクトラムメンタルヘルスガイド.金剛出版

杉山登志郎(1994)自閉症に見られる特異な記憶想起現象ー自閉症のtime slip現象,精神神経学雑誌,第96巻第4号,281-297p.

ADHDの特徴

Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder  ADHDの特徴

ADHDの特徴について教える人

 不注意、多動性および衝動性が主な特徴といわれています(DSM-5)。

 忘れ物が多い、落ち着きがない、話を最後まで聞かないなどの特徴があり子どものころから怒られがちです。大人になっても約束を忘れる、しゃべりすぎて失言をする、興味のないことは先延ばしにすることなどがみられると、仕事や人間関係での失敗につながります。

 

 ADHDの人が抱えやすい問題として、“順序立てと計画性”“注意散漫”“気分の問題”があります(Steven.et al.2011)。

 スケジュール管理や優先順位をつけることが苦手であり、注意があちこちに移りがちです。自分はどうせできない、やっても無駄と先送りにしてしまうこともあります。 

 そのため失敗を重ね周囲からダメな人と思われる→自信をなくし抑うつや強迫観念的になる→これまでできていたこともできなくなると悪循環が起きてしまいます。 

 

ADHDの人には何が必要でしょうか

 まずは、注意が逸れないように余計な物を片付けるなど環境を整えることや、順序良く物事が運ぶようなシステム作りが必要になります。スケジュールの管理ややることリストの作成などサポートを受けながら自分でできると自信をつけてもらうことから始めます。

 次に、ある程度システムが整いルーティンで物事が進むようになったら習慣化していきます。毎日スケジュールを確認する、決められたことは決められた時間に行うことを定着させていきます。

 

ただそれは言うほどたやすくありません。

 

 ADHDの人は新しいものが好きでいろいろなことに興味を持つ傾向があります。予定がたくさんあるといきいき活発に行動するのもADHDのいいところです。人懐こい印象で人間的に魅力のある人も多いです。

 反面、刺激に弱く飽きやすいところがあるのでなかなかルーティンが定着しません。アプリや手帳を使いスケジュール管理やToDoリストを作っても長続きさせるためにはとても苦労します。

長続きさせるには、頑張りを認めプラスのフィードバック(報酬)をくれる人が必要です。できればご家族やパートナーの方、支援者の人を見つけて声をかけてもらいましょう。

 

 当相談室ではADHDの方と仕事や学校のスケジュールや課題について話し合いながら、予定の組み立てや、課題を行うため計画を立てることなども行います。予定を忘れたり先延ばしにしたりしないようなシステムを考え継続するための動機付けをしていきます。

 

対処法のヒント!!!

〇長期間かかる内容の仕事や難しい学校の課題などすぐに結果(報酬)が得られないものを先延ばしにしてしまう→すぐに結果(報酬)が得られる簡単な仕事や課題と交互で行う。

〇頭の中が情報でいっぱい→一度テキストにすることや、他の人に話すなどアウトプットをする。アウトプットした情報を整理しインプットし直す。

※良い対処法ご存じの方はぜひ教えてください!

【参考文献】

American Psychiatric Association (2000) Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition. 髙橋三郎・大野裕(監訳 2014)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き, 医学書院.

Steven A.Safren,Ph.D.他(2011)大人のADHDの認知行動療法セラピストガイド.日本評論社

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