ADHD向け認知行動療法
これまでも頑張ってきた
スケジュール管理や優先順位をつけることも
これまでいろいろ工夫してきた
でもうまくいかない
誰かちょっと手伝ってくれないかな
どのようなことをするの?
まずは時間を意識することから
毎日のスケジュール管理やToDoリスト作成
集中できる時間計測など
まずは時間を意識することから始めます。
目標設定・報酬
やる気をだす
モチベーションを高めるために目標を決め
できたときの報酬を考えます。
報酬は物やお金だけではありません。
集中の方法
問題解決法など
新しいことを始めても集中できなかったり飽きちゃったりすることがあります。
うまくいかない時は問題解決法を学ぶチャンスです。一緒に解決法を考えます。
思考のくせ
認知と感情と行動
コラム表を使い認知や感情、その時の行動について考えます。
先延ばしにするときにはどのような考えが浮かぶか整理し思考のくせを変えていきます。
1対1の完全予約制です
プログラムはあなたに合わせてカスタマイズされます
ADHD向け認知行動療法とは
認知行動療法とは
認知とはものの受け取り方や考え方という意味で、認知行動療法とは「認知」に注目した精神療法・心理療法です。
物事がうまくいかない時やストレスを感じた時など、悲観的な考えが浮かびこれまでできていたことが出来なくなることや、問題をうまく解決できない心の状態になってしまうことがあります。そのような時に自動的に浮かぶ思考(自動思考)があります。例えば、「どうせ○○」「○○するべき」「○○にちがいない」などです。
認知行動療法では、そのような考えに目を向けて、それがどのくらい現実と違っているのか、その考えが正しいという根拠は何なのかなどを考えていきます。そして、違う考え方がないか探っていき適応的な考えを導いていきます。
ADHDの方は物事を計画的におこなうことやモチベーションを保つことが困難な傾向があります。この困難さがあきらめや先延ばし、不安、自信のなさ、成績不良へつながるといわれています。
「どうせ上手くできない」「失敗するにちがいない」という自動思考が浮かんでしまいます。
ADHD向け認知行動療法とは
ADHD向け認知行動療法では、始めに効果的な対処スキルを学びます。スケジュールの管理や計画を立てること、集中やモチベーションの維持などについてカウンセラーと一緒に考え、ホームワークをおこない定着させていきます。
あきらめや先延ばしなどを引き起こす不適応的な認知には、適応的に考えるスキルの練習もおこないます。
基本的なプログラムは12回のセッションで構成されていますが、1対1でおこなわれる場合は一人ひとりに合わせたかたちに変更もできます。
【参考文献】
大野 裕 監修・著者「こころのスキルアップ・プログラム 認知療法・認知行動療法の視点から」(独)国立精神・神経医療センター 認知行動療法センター
スティーブン・A・サフレン他「大人のADHDの認知行動療法セラピストガイド」日本評論社