ゲームで改善!ADHD治療アプリ
- 裕子 小野寺
- 4月1日
- 読了時間: 2分
更新日:4月23日

ゲームで改善!ADHD治療アプリが厚労省の承認を取得
塩野義製薬が、小児期の注意欠如・多動症(ADHD)に対するデジタル治療用アプリ「ENDEAVORRIDE(エンデバーライド)®」の国内製造販売承認を取得しました。
エンデバーライドとは?本当にADHDが改善するの?
エンデバーライドは、スマートフォンやタブレットを使い、小児のADHD症状の改善を目的としたデジタル治療アプリです。
アプリでは、乗り物を操縦しながら障害物を避け、ターゲットを集めていくゲームを行います。プレイヤーはマルチタスクをこなしながら気を散らす刺激を無視する必要があり、これが治療効果をもたらすとされています。
ゲームをあまりしない私にとって、他のゲームでも集中力やマルチタスク能力が求められるのでは?一般的なゲームと何が違うの?と疑問に思い、エンデバーライドの特徴を調べてみました。
エンデバーライドの特長
エンデバーライドを開発したのは、デジタル治療アプリを手がけるAkili社です。
同社によると、「単なるゲームではなく、数十年にわたる神経科学の研究成果と、脳内の特定の原因に直接働きかける独自の技術に基づいている」とのことです。
このアプリは、感覚刺激と運動刺激を組み合わせることで、脳内の特定の認知神経を選択的に活性化し、認知機能の向上を促します。
さらに、プレイヤーのパフォーマンスをリアルタイムで測定し、アルゴリズムが治療を個別にカスタマイズしていく仕組みになっています。どの脳領域をターゲットにするか、どのように刺激を与えるかが自動で調整されるのです。
アメリカではすでに実用化
エンデバーライドは、すでにアメリカでFDA(米国食品医薬品局)の認可を受け、病院での治療として使用されています。医師の診断のもと、必要な人に処方される形で提供されているようです。
日本でもこれから実用化が進んでいく予定であると考えられます。
まとめ
ゲームを通じて脳を刺激し、その効果をリアルタイムでモニタリングしながら最適化する――デジタル技術と脳科学の進歩に驚かされます。
治療用アプリ、デジタルセラピューティクス(DTx) がますます注目されていくようです。
不注意や多動性、衝動性に悩む子どもたちが、ゲームを楽しみながら生活しやすくなる未来が実現するといいなと心から思います。
【参考文献】
塩野義製薬
Akili社
(2025/04/01参照)
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