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空の検索で48件の結果が見つかりました。

  • カモフラージュと発達障害

    発達障害をもっている人が、いわゆる“定型発達”が多数派の社会に受け入れられるために、自分の特徴を隠し対処することを“カモフラージュする”と表現することがあります。  カモフラージュは何のために行われるのでしょうか。  発達障害をもった人が自分は人と違うと感じた時に、普通に見えるため、自分に注目されないようにするため、嫌な目にあわないため、差別されないよう自分を守るためにカモフラージュするのです。  また、他の人との関係を上手に保つために、学校で友人を作り、就職活動を成功させ、仕事を長く続けるためにカモフラージュしています。  カモフラージュには良い面もありますが、あまり良くない面もあります。  カモフラージュするためには、常に他者の反応と自分の言動を意識しなければならずとても疲れます。うまくカモフラージュができているか不安になり大きなストレスがかかることもあります。 そして、カモフラージュすることで自分自身にうそをついていると感じ、アイデンティティを失うことや、自尊心に良くない影響がでることが心配されます。  自分のためになる上手なカモフラージュだといいのですが、必要以上に自分を変えてしまうことがないように、なんか無理しているなと思ったら少し立ち止まってみてください。 周囲の人は発達障害の人がもしかしたらカモフラージュしているのかもと想像してみてください。  【参考文献】 Laura Hull, K V Petrides, Carrie Allison, Paula Smith, Simon Baron-Cohen, Meng-Chuan Lai, William Mandy .(2017)"Putting on my best normal": Social Camouflaging in Adults with Autism Spectrum Conditions. Journal of Autism and Developmental Disorders. Aug;47(8):2519-2534.カモフラージュと発達障害

  • トラウマインフォームドケア

    なんかよくわからないけど急に怖くなったり、不安になったり、悲しくなったり、怒ったり、うまく説明できない症状に悩まされている方は、もしかしたらトラウマがあるのかもしれません。 表にでてこないように心の奥にしまわれている記憶が、何らかのきっかけであらわれることがあります。  トラウマインフォームドケアは “もしかしたらトラウマを持っているかもしれない” と意識してみる優しいケアです。 トラウマかどうかわからないけど、もしかしたら辛い体験が心に傷となり残っているのかもと考えてみます。   そうすると、自分自身の感情や症状がどこからきているのかに気がつくかもしれません。こんなに悲しくなるのは昔の経験が思い出されるからなんだ、急に怖くなるのは以前そんな体験をしたからなんだ、とわかってきます。  自分自身のことがわかることで不安は少し軽減されます。または、自分の状態のことを人に話せるようになるかもしれません。理解すること、理解してもらうことがトラウマから回復する一歩になります。  トラウマインフォームドケアは治療者や支援者だけがおこなうものではなく、すべての人がおこなえるものです。相手に対し、または自分に対し、症状や行動だけを見るのではなく、もしかしたらその行動の陰には心の傷があるのかもと考えて接していくのがトラウマインフォームドケアです。 ※先日参加した『第4回学校安全推進センター・シンポジウム トラウマインフォームドケア~トラウマインフォームドケアの実践活動について~』の内容を参考にしています。

  • 叱責よりも作戦会議

    子どもの頃発達障害の特性ゆえにたくさん怒られた学生さんに、その時どうしてほしかったかお聴きしたところ「怒るんじゃなくどうすればいいか一緒に作戦会議をして欲しかった」と返事が返ってきました。 そうだよねーとすごく納得。 どうすればいいかわからず困っている時にただ怒られたらちょっと辛いですよね。  「怒るんじゃなくてどうすればいいかちゃんと教えています」という声も聞こえてきそうです。 それもいいのですがやもすると一方的な指示になってしまうこともありますね。 相手は子どもだし教えてあげなきゃ、ご自身の大切なお子さんならなおさらどうにかしてあげたい、どうにかしなきゃっていう気持ちになるかもしれません。 そこをぐっと抑えて一歩子どもの目線まで下りてみる。そして一緒にどうすればいいか考えてみます。  作戦会議をしても始めは本人から建設的な話は出ないと思います。「わかんない」「だって」とか「今度からはちゃんとやるから」とか言われるかもしれません。 そんな時はこんな質問をしてみてください。  ① 問題となっていることについてうまくいった時のことを聞く(またはうまくいった時のことを「あの時はこうだったよね」とフィードバックしてあげる)  ② もし魔法みたいに問題が解決したらどうなるか聞く  この質問をすると今まで気がつかなかった本人の本音がみえてきたり、解決策が浮かんできたりします。  本人にとって一番いい解決方法は本人が知っています。  作戦会議でなかなか問題が解決しないこともあります。親子ゆえにうまく話し合えないこと、忙しくてゆっくり話している時間がないこともあります。 そんな時は専門家に相談してみてください。 今回紹介した①②は解決志向アプローチ(ブリーフセラピー)という心理技法です。解決志向アプローチが得意なカウンセラーさんを探してみるのもいいかもしれません。  【参考文献】 E.V.ブリス&G.エドモンズ、ビル・オコンネル序文、桐田弘江・石川元訳「アスペルガー症候群への解決志向アプローチ ―利用者の自己決定を援助する」2010,誠信書房.

  • ADHD大学生の課題提出

    神経発達症(特にADHD)の大学生からの相談で多いのが「課題の提出について」です。  提出ができない理由の一つに、履修科目が多く課題がいろいろ出ていると「やったかまだかわからなくなる」ようです。 わからなくなると、「やった」の認知に傾く人と「まだ」の認知に傾く人といるようです。  「やった」の認知では「たぶんやった、やったことにしよう、大丈夫」となります。そしてなんとなく忘れてしまうのですが、後で発覚し取返しがつかない状況になってしまっていたり、周囲から怒られたりするので自己効力感や自尊心が低下してしまいます。  「まだ」の認知では「やったかな、まだのような気がする、どうしよう」となります。不安感が高まるため何度も確認を行います。落ち着かず周囲の人に何度も確認をするため疎まれることがあります。不安感や強迫観念が高まってしまいます。  課題提出を忘れないよう「すぐやる」ことで対処している人もいます。この場合提出もでき不安感もなくなるのでよいのですが、課題の量が多くなるとパンクしてしまいます。 根本にあるのが実行機能の障害といわれるものです。情報を整理し順序だてて行うことが苦手というか、かなりの努力を要するのです。周囲の人に理解してもらいたいのが、スマホのアプリをつかって管理するとか、すぐメモをとるとか、努力して頑張っても追いつかないことがあるのです。もちろん上手に対処しているADHDの方も多いです。でも実際に実行機能がどうしてもうまく働かない人がいます。  実行機能の障害があるからといって能力が低いわけではありません。誰かが情報を整理し段取りを組んでくれれば成績がぐっと上がることもあります。  努力し自分の苦手を克服するのが美徳とされるところもあります。ただ、自尊心が低下することや不安で体調を崩すのであれば、もっと早い段階で苦手なことを誰かに“外部委託”してもいいのではないでしょうか。  家族や友人、パートナー、支援者など外部委託先を見つけ、科目ごとに課題の難易度や分量、提出の頻度、いつまでにどのような形で提出するのか整理してもらいます。外部委託先は課題提出までの段取りをシステム化し、提出の有無をチェック、視覚化していきます。  外部委託先の方はちょっと負担が大きいかもしれません。大学の相談室や支援室、就労移行事業所などを利用してみるといいかもしれません。  当相談室でも大学生の方のご相談をお受けしております。困ったことになり自分を責めてしまう前に早めにご相談ください。

  • 神経発達症(発達障害)の認知行動のメカニズム

    神経細胞のニューロンの活動性が一様になるとASD(自閉スペクトラム症)に類似する認知行動の特性が示されたという研究があります。  早稲田大学と国立精神・神経医療研究センターの研究で、神経回路モデルを搭載したロボットの学習実験をしたところ、ニューロン群の活動性が一様なモデルのロボットは、認知の柔軟性の低下や汎化能力の低下、運動のぎこちなさ、感覚過敏などの認知特性が見られたそうです。  実験ではニューロン群の活動性が多様なモデルと一様なモデルのロボットを用意し、ボール遊びを学習させた後、実験者とボールパス交換をしたそうです。その結果、活動性が多様なモデルのロボットは環境変化に応じた柔軟な行動の切り替えをし、一様なモデルのロボットは切り替えに失敗したとのことです。(※1)  ニューロン群の活動性が一様なため感覚刺激に対する反応が過剰になり神経回路の情報表現能力が過度に上昇し、そのためにASDのような特性が現れたのではということのようです。   何となくロボットとASDは違うよなと心の片隅で思いながら、ただASDの人の疲れやすさや脳疲労は、ニューロンの活動性が一様なため感覚刺激に対する反応が過剰になるからなのかと腑に落ちました。   早稲田大学 国立精神・神経医療研究センター(2020)「神経発達障害の認知行動異常のメカニズムを解明」20200812press.pdf ( ncnp.go.jp )(2023.10.23参照)  ※1Hayato Idei,Shingo Murata,Yuichi Yamashita,Tstuya Ogata(2020): A Robot Model of Neurodevelopmental Disorder ( frontiersin.org )(2023.10.23参照)

  • 遠隔カウンセリングのガイドライン

    コロナ以降テレワークやオンライン授業など、遠隔で仕事や勉強を行う機会も増えています。カウンセリングもオンラインを希望される方も多くなってきており、対面でのカウンセリングが不安な方や、外出が苦手な方、近くに相談室がない方などの選択肢のひとつになっています。  オンライン(遠隔)でカウンセリングを行う場合にもいくつか気を付けなければならないことがあります。遠隔カウンセリングを行う際、アメリカ心理学会他(2013)が作成したガイドラインでは、まず、心理士の専門的な能力とオンラインを行うための知識や技術を身につけること、緊急時の対応、遠隔カウンセリングがクライエントにとって適切なやり方なのか、対面と同じような効果があるのかなどを評価、検討することが必要とされています。 また、遠隔カウンセリングでの利点とリスクについての説明、メールやオンラインで使用する情報の保護についてなど、クライエントに対し説明し同意を得ることが大切であることも示されています。  当相談室では、ガイドラインに沿ってオンライン(遠隔)カウンセリングを行っております。特にトラウマのカウンセリングでは注意が必要であると感じており、トラウマ記憶に触れた時にフラッシュバックや解離などが起きた場合にどうするか、対処法やサポートしてくれる人の有無などを確認し、遠隔カウンセリングが安全に行えるかアセスメントを十分に行いたいと考えております。   【参考文献】  日本心理学会特設ページ遠隔心理学(Telepsychology)実践のためのガイドライン(Guidelines for the Practice of Telepsychology) | 日本心理学会(2023.10.22参照)  アメリカ心理学会(2013)Guidelines for the Practice of Telepsycholog. Guidelines for the Practice of Telepsychology ( apa.org )(2023.10.22参照)

  • 自分のなかのパートたち

    人はみんな、自分の中にいろいろなパーツを持っています。例えば,会話する相手や場面によって態度が変わることがあります。初対面の人と話す時と親しい人と話すときでは自分の中の別のパートが出てきていると言えるかもしれません。 トラウマを抱えた方には、自分の中のパーツたちがはっきりと分かれていて、それぞれのパートがそれぞれの役割をもっていることがあります。例えば子どものように無邪気なパート、つらい思いを引き受けているパート、たくさんの怒りを抱えているパート、日常の生活を送るための表向きのパートなど。 トラウマの治療では、そのようなパーツたちの声に耳を傾け、お互いの存在に気づき、理解や同調、安心感や癒しなどがもてるように援助していきます。大人になった自分が子どもの頃の自分に愛情を注ぎこむことや、怒りを抱えてくれていたパートをねぎらうことなどで、だんだんと自分自身が癒されていきます。

  • 愛着のトラウマとセラピー

    先日第18回日本EMDR学会と、そのあと2日間にわたり行われたワークショップに参加してきました。 ワークショップではEMDR上級専門インストラクターのサンドラ・ポールセン先生よる、初期のトラウマやネグレクトなどで複雑なPTSDになられた方へのセラピーについての研修が行われました。 人生早期の愛着の傷がある場合のセラピーでは、生後3年間の記憶をターゲットにしていくのですが、その頃の記憶ははっきりとはしておらず、エピソードや映像は思い出せないのが普通かなと思います。 研修では私もクライエント役になりセラピーを試してみました。まず誕生から3ヶ月に焦点をあて、修復したいこと、その時にして欲しいと思うことをイメージするのですが、不思議なことに自分の記憶がないはずなのですがイメージが湧いてきます。 私の場合は、兄弟が多く両親にあまりかまってもらえなかったのですが、イメージでは一人っ子の私を両親が見つめてくれていました。 このイメージはセラピーにより作られた記憶なのですが、私の脳に新たに刻まれ、本当にあったことのように想い出すと心が温かくなります。 おそらく私たちの脳や記憶は修正することができるのではないかということを、身をもって体感しました。 実際に起こったことは消せないですが、新しい記憶を上書きすることで、辛いトラウマ記憶を少し和らげることができるのです。 第18回ワークショップ 2023年7月22日23日 Neuroaffective Embodied Self Therapy(N.E.S.T) 神経感情的身体具現化自己セラピー 初期のトラウマやネグレクトを含む複雑なケースに対応するためにEMDR、自我状態、身体療法を統合する Sandra Paulsen,Ph.D. Bainbridge Island,Washington USA

  • みかんていいな

    みかんていいなって何のこと? これは自分の気持ちや考えを効果的に伝えるためのポイントの頭文字になっています。 「み」は見る。「かん」は感じる。「てい」は提案で「いな」は否。 自分の考えなどを伝える時、まずはみかんの「み」で事実や状況など見たことを客観的に伝えます。次に、「かん」で自分が感じた気持ちや感情を言って、「てい」でどうしたらいいか提案をします。「いな」と否定された場合に備えて別な提案も考えておきます。  例をあげますと、職場で忙しいのにさらに手伝いを頼まれてしまった場合、はっきり断ることも出来ないし、でも引き受けてしまうとキャパオーバーになってしまう場合に「みかんていいな」を使います。 「み」明日締め切りの仕事を行っており18時までかかりそうです。「かん」お手伝いしたいのはやまやまですが時間的に厳しいかなと感じています。「てい」明日の午前中ならお手伝いできますがどうでしょうか。「いな」手伝える人がいないか聞いてみましょうか。 このように相手に上手に伝えたいときに「みかんていいな」を思い出してみてください。  参考:こころのスキルアッププログラム(大野裕)

  • 診断基準に当てはまらないトラウマもある

    トラウマとは何か、まずはPTSDの診断基準から考えていきます。   PTSDとは、Posttraumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害のことです。症状名については“障害”とは言わずに“症”とつけることも多くなっているようで、心的外傷後ストレス症ともいわれています。 私も障害より症と呼ぶ方がしっくりくるところがあり、例えば自閉スペクトラム症、注意欠如多動症というように呼ぶようにしています。   PTSDに話を戻しますと、診断基準として米国精神医学会(APA)より刊行されている「DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル」では、基準A(外傷的出来事)「実際にまたは危うく死ぬ、重傷を負う、性的暴力を受ける出来事への暴露」と定義されています。  ただし、この基準Aにあてはまらなくても、本人にとって主観的な苦痛があればどのような 出来事でもトラウマになりうるともいわれています(金,2001)。   基準Aに合致するトラウマを狭義のトラウマとし、基準Aには当てはまらないトラウマを広義のトラウマとして考えてみます。   トラウマは狭義でも広義でも、その出来事が、その人にとってどのように体験されたか、そしてどのような影響があったかにより生じると考えられています。 出来事(Event)、体験(Experience)、影響(Effect)の英語の頭文字をとり“トラウマの3E”といいます。   出来事(Event)となるトラウマやストレスは、一回きりの場合もあるし繰り返しの場合もあります。災害、被害、ネグレクト、度重なる叱責や失敗などさまざまです。   出来事がどのように体験(Experience)されるかは個人の文化的信念、社会的サポート、発達段階などいろいろな要因があります。例えば日本では恥の文化があり、恥ずかしいと感じる体験がトラウマとなることもあります。辛い出来事があったのに自分を助けてくれる人や共感してくれる人がいなかった場合や、まだ幼くて対処の仕方がわからなかった時の出来事なども、トラウマ体験となる場合があります。    長期にわたる不利な影響(Effect)はトラウマの重要な要素です。これまで耐えられたストレスに対処できなくなることや、人を信じられなくなり人間関係が維持できなくなること、認知や感情のコントロールがうまくできなくなることなどさまざまな影響がでます。 影響する期間や時期もいろいろで、身体的、精神的、感情的に衰弱することが心配されます。   トラウマには狭義のトラウマと広義のトラウマがあります。狭義のトラウマは診断基準がありますが、基準に当てはまらない出来事だと、自分自身も周囲の人もそれがトラウマだと気が付かない場合もあります。他の人には大丈夫な出来事でもその人にとっては辛いトラウマになっていることもあります。  診断基準に当てはまらなくても、その出来事がどのように体験されたのか、どのような影響がでているのかなど“トラウマの3E”を意識してみると、その人の感じているトラウマがいかなるものかがわかってきます。  【引用文献】 金 吉晴 2001 心的トラウマの理解とケア第2版 じほう. (原著)Substance Abuse and Mental Health Services Administration. SAMHSA’s Concept of Trauma and Guidance for a Trauma-Informed Approach. HHS Publication No. (SMA) 14-4884. Rockville, MD: Substance Abuse and Mental Health Services Administration, 2014. (日本語版) 「SAMHSA のトラウマ概念とトラウマインフォームドアプローチのための手引き」 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター・兵庫県こころのケアセンター訳、 2018.3 http://nmsc.osaka-kyoiku.ac.jp/ http://www.j-hits.org/ 監訳 兵庫県こころのケアセンター 亀岡智美 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター 瀧野揚三 翻訳 徳島大学保健管理・総合相談センター 中村有吾 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター 岩切昌宏、木村有里 大阪教育大学教育学部教育協働学科 石橋正浩、下村陽一 大阪大学大学院人間科学研究科 野坂祐子 発行所 Office of Policy, Planning and Innovation, Substance Abuse and Mental Health Services Administration, 1 Choke Cherry Road, Rockville, MD 20857. HHS

  • Self-stigma

    セルフスティグマとは、その人が自分自身に対して抱く差別や偏見のことをいいます。 カウンセリングで発達障害をもつ方とお話をしていると、この“セルフスティグマ”を抱えている人がとても多いなと感じます。 セルフスティグマを抱える人が多いのは、世の中のスティグマがまだまだ多いからではないでしょうか。  たとえば、発達障害は人の気持ちがわからないと決めつけて排除することや、発達障害の人とは一緒に働きたくないと拒否的な態度をとること、おかしな人と偏見をもつことなどがあります。  そのようなスティグマが社会にあると、発達障害の人は「発達障害だから排除される」「発達障害なので拒否的な態度をとられる」「おかしな人と思われる」などと感じ、「社会で認められない存在」「世の中で価値のない存在」と自分自身に対し間違ったスティグマをもってしまいます。 セルフスティグマは差別や偏見を受けたことにより当事者の方が抱いてしまうものと考えられます。 社会的なスティグマを減らすことはできます。まずは発達障害に対し正しい知識をもつことでスティグマは軽減するといわれています。 発達障害の特性を理解したうえで発達障害の人と接してみるとわかってくることもあります。  この人は他者の気持ちがわからないのではなく、受け取り方や表現の仕方に違いがあるんだなとか、おかしい人ではなくこだわりのある人だなとか、他の人にはできないことが得意だから一緒に働くと強い味方になるとか、その人自身をちゃんと見て理解すると偏見はなくなっていくと思われます。  セルフスティグマはとても深刻な問題です。自分自身に対し「自分は発達障害だから人より劣っている」と差別した思いを抱えることはとても残酷なことです。  発達障害の人もそうでない人も、まずは障害について知りたいと思うことから始めてください。知りたいと思いすこしずつでも正しい情報を集めて、自分のなかにある偏見や差別などについて考えてみることで、スティグマを減らしていきましょう。   【参考文献】  国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部  スティグマについて    https://www.ncnp.go.jp/nimh/chiiki/about/stigma.html#3(20240829参照)

  • 相談室開設

    相談室を2020年11月12日に開設いたしました。皆様のお役にたてるよう、安心安全な相談室になるよう努力いたします。

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