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空の検索で43件の結果が見つかりました。

  • 遠隔カウンセリングのガイドライン

    コロナ以降テレワークやオンライン授業など、遠隔で仕事や勉強を行う機会も増えています。カウンセリングもオンラインを希望される方も多くなってきており、対面でのカウンセリングが不安な方や、外出が苦手な方、近くに相談室がない方などの選択肢のひとつになっています。  オンライン(遠隔)でカウンセリングを行う場合にもいくつか気を付けなければならないことがあります。遠隔カウンセリングを行う際、アメリカ心理学会他(2013)が作成したガイドラインでは、まず、心理士の専門的な能力とオンラインを行うための知識や技術を身につけること、緊急時の対応、遠隔カウンセリングがクライエントにとって適切なやり方なのか、対面と同じような効果があるのかなどを評価、検討することが必要とされています。 また、遠隔カウンセリングでの利点とリスクについての説明、メールやオンラインで使用する情報の保護についてなど、クライエントに対し説明し同意を得ることが大切であることも示されています。  当相談室では、ガイドラインに沿ってオンライン(遠隔)カウンセリングを行っております。特にトラウマのカウンセリングでは注意が必要であると感じており、トラウマ記憶に触れた時にフラッシュバックや解離などが起きた場合にどうするか、対処法やサポートしてくれる人の有無などを確認し、遠隔カウンセリングが安全に行えるかアセスメントを十分に行いたいと考えております。   【参考文献】  日本心理学会特設ページ遠隔心理学(Telepsychology)実践のためのガイドライン(Guidelines for the Practice of Telepsychology) | 日本心理学会(2023.10.22参照)  アメリカ心理学会(2013)Guidelines for the Practice of Telepsycholog. Guidelines for the Practice of Telepsychology ( apa.org )(2023.10.22参照)

  • 自分のなかのパートたち

    人はみんな、自分の中にいろいろなパーツを持っています。例えば,会話する相手や場面によって態度が変わることがあります。初対面の人と話す時と親しい人と話すときでは自分の中の別のパートが出てきていると言えるかもしれません。 トラウマを抱えた方には、自分の中のパーツたちがはっきりと分かれていて、それぞれのパートがそれぞれの役割をもっていることがあります。例えば子どものように無邪気なパート、つらい思いを引き受けているパート、たくさんの怒りを抱えているパート、日常の生活を送るための表向きのパートなど。 トラウマの治療では、そのようなパーツたちの声に耳を傾け、お互いの存在に気づき、理解や同調、安心感や癒しなどがもてるように援助していきます。大人になった自分が子どもの頃の自分に愛情を注ぎこむことや、怒りを抱えてくれていたパートをねぎらうことなどで、だんだんと自分自身が癒されていきます。

  • 愛着のトラウマとセラピー

    先日第18回日本EMDR学会と、そのあと2日間にわたり行われたワークショップに参加してきました。 ワークショップではEMDR上級専門インストラクターのサンドラ・ポールセン先生よる、初期のトラウマやネグレクトなどで複雑なPTSDになられた方へのセラピーについての研修が行われました。 人生早期の愛着の傷がある場合のセラピーでは、生後3年間の記憶をターゲットにしていくのですが、その頃の記憶ははっきりとはしておらず、エピソードや映像は思い出せないのが普通かなと思います。 研修では私もクライエント役になりセラピーを試してみました。まず誕生から3ヶ月に焦点をあて、修復したいこと、その時にして欲しいと思うことをイメージするのですが、不思議なことに自分の記憶がないはずなのですがイメージが湧いてきます。 私の場合は、兄弟が多く両親にあまりかまってもらえなかったのですが、イメージでは一人っ子の私を両親が見つめてくれていました。 このイメージはセラピーにより作られた記憶なのですが、私の脳に新たに刻まれ、本当にあったことのように想い出すと心が温かくなります。 おそらく私たちの脳や記憶は修正することができるのではないかということを、身をもって体感しました。 実際に起こったことは消せないですが、新しい記憶を上書きすることで、辛いトラウマ記憶を少し和らげることができるのです。 第18回ワークショップ 2023年7月22日23日 Neuroaffective Embodied Self Therapy(N.E.S.T) 神経感情的身体具現化自己セラピー 初期のトラウマやネグレクトを含む複雑なケースに対応するためにEMDR、自我状態、身体療法を統合する Sandra Paulsen,Ph.D. Bainbridge Island,Washington USA

  • みかんていいな

    みかんていいなって何のこと? これは自分の気持ちや考えを効果的に伝えるためのポイントの頭文字になっています。 「み」は見る。「かん」は感じる。「てい」は提案で「いな」は否。 自分の考えなどを伝える時、まずはみかんの「み」で事実や状況など見たことを客観的に伝えます。次に、「かん」で自分が感じた気持ちや感情を言って、「てい」でどうしたらいいか提案をします。「いな」と否定された場合に備えて別な提案も考えておきます。  例をあげますと、職場で忙しいのにさらに手伝いを頼まれてしまった場合、はっきり断ることも出来ないし、でも引き受けてしまうとキャパオーバーになってしまう場合に「みかんていいな」を使います。 「み」明日締め切りの仕事を行っており18時までかかりそうです。「かん」お手伝いしたいのはやまやまですが時間的に厳しいかなと感じています。「てい」明日の午前中ならお手伝いできますがどうでしょうか。「いな」手伝える人がいないか聞いてみましょうか。 このように相手に上手に伝えたいときに「みかんていいな」を思い出してみてください。  参考:こころのスキルアッププログラム(大野裕)

  • 診断基準に当てはまらないトラウマもある

    トラウマとは何か、まずはPTSDの診断基準から考えていきます。   PTSDとは、Posttraumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害のことです。症状名については“障害”とは言わずに“症”とつけることも多くなっているようで、心的外傷後ストレス症ともいわれています。 私も障害より症と呼ぶ方がしっくりくるところがあり、例えば自閉スペクトラム症、注意欠如多動症というように呼ぶようにしています。   PTSDに話を戻しますと、診断基準として米国精神医学会(APA)より刊行されている「DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル」では、基準A(外傷的出来事)「実際にまたは危うく死ぬ、重傷を負う、性的暴力を受ける出来事への暴露」と定義されています。  ただし、この基準Aにあてはまらなくても、本人にとって主観的な苦痛があればどのような 出来事でもトラウマになりうるともいわれています(金,2001)。   基準Aに合致するトラウマを狭義のトラウマとし、基準Aには当てはまらないトラウマを広義のトラウマとして考えてみます。   トラウマは狭義でも広義でも、その出来事が、その人にとってどのように体験されたか、そしてどのような影響があったかにより生じると考えられています。 出来事(Event)、体験(Experience)、影響(Effect)の英語の頭文字をとり“トラウマの3E”といいます。   出来事(Event)となるトラウマやストレスは、一回きりの場合もあるし繰り返しの場合もあります。災害、被害、ネグレクト、度重なる叱責や失敗などさまざまです。   出来事がどのように体験(Experience)されるかは個人の文化的信念、社会的サポート、発達段階などいろいろな要因があります。例えば日本では恥の文化があり、恥ずかしいと感じる体験がトラウマとなることもあります。辛い出来事があったのに自分を助けてくれる人や共感してくれる人がいなかった場合や、まだ幼くて対処の仕方がわからなかった時の出来事なども、トラウマ体験となる場合があります。    長期にわたる不利な影響(Effect)はトラウマの重要な要素です。これまで耐えられたストレスに対処できなくなることや、人を信じられなくなり人間関係が維持できなくなること、認知や感情のコントロールがうまくできなくなることなどさまざまな影響がでます。 影響する期間や時期もいろいろで、身体的、精神的、感情的に衰弱することが心配されます。   トラウマには狭義のトラウマと広義のトラウマがあります。狭義のトラウマは診断基準がありますが、基準に当てはまらない出来事だと、自分自身も周囲の人もそれがトラウマだと気が付かない場合もあります。他の人には大丈夫な出来事でもその人にとっては辛いトラウマになっていることもあります。  診断基準に当てはまらなくても、その出来事がどのように体験されたのか、どのような影響がでているのかなど“トラウマの3E”を意識してみると、その人の感じているトラウマがいかなるものかがわかってきます。  【引用文献】 金 吉晴 2001 心的トラウマの理解とケア第2版 じほう. (原著)Substance Abuse and Mental Health Services Administration. SAMHSA’s Concept of Trauma and Guidance for a Trauma-Informed Approach. HHS Publication No. (SMA) 14-4884. Rockville, MD: Substance Abuse and Mental Health Services Administration, 2014. (日本語版) 「SAMHSA のトラウマ概念とトラウマインフォームドアプローチのための手引き」 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター・兵庫県こころのケアセンター訳、 2018.3 http://nmsc.osaka-kyoiku.ac.jp/ http://www.j-hits.org/ 監訳 兵庫県こころのケアセンター 亀岡智美 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター 瀧野揚三 翻訳 徳島大学保健管理・総合相談センター 中村有吾 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター 岩切昌宏、木村有里 大阪教育大学教育学部教育協働学科 石橋正浩、下村陽一 大阪大学大学院人間科学研究科 野坂祐子 発行所 Office of Policy, Planning and Innovation, Substance Abuse and Mental Health Services Administration, 1 Choke Cherry Road, Rockville, MD 20857. HHS

  • Self-stigma

    セルフスティグマとは、その人が自分自身に対して抱く差別や偏見のことをいいます。 カウンセリングで発達障害をもつ方とお話をしていると、この“セルフスティグマ”を抱えている人がとても多いなと感じます。 セルフスティグマを抱える人が多いのは、世の中のスティグマがまだまだ多いからではないでしょうか。  たとえば、発達障害は人の気持ちがわからないと決めつけて排除することや、発達障害の人とは一緒に働きたくないと拒否的な態度をとること、おかしな人と偏見をもつことなどがあります。  そのようなスティグマが社会にあると、発達障害の人は「発達障害だから排除される」「発達障害なので拒否的な態度をとられる」「おかしな人と思われる」などと感じ、「社会で認められない存在」「世の中で価値のない存在」と自分自身に対し間違ったスティグマをもってしまいます。 セルフスティグマは差別や偏見を受けたことにより当事者の方が抱いてしまうものと考えられます。 社会的なスティグマを減らすことはできます。まずは発達障害に対し正しい知識をもつことでスティグマは軽減するといわれています。 発達障害の特性を理解したうえで発達障害の人と接してみるとわかってくることもあります。  この人は他者の気持ちがわからないのではなく、受け取り方や表現の仕方に違いがあるんだなとか、おかしい人ではなくこだわりのある人だなとか、他の人にはできないことが得意だから一緒に働くと強い味方になるとか、その人自身をちゃんと見て理解すると偏見はなくなっていくと思われます。  セルフスティグマはとても深刻な問題です。自分自身に対し「自分は発達障害だから人より劣っている」と差別した思いを抱えることはとても残酷なことです。  発達障害の人もそうでない人も、まずは障害について知りたいと思うことから始めてください。知りたいと思いすこしずつでも正しい情報を集めて、自分のなかにある偏見や差別などについて考えてみることで、スティグマを減らしていきましょう。   【参考文献】  国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部  スティグマについて    https://www.ncnp.go.jp/nimh/chiiki/about/stigma.html#3(20240829参照)

  • 相談室開設

    相談室を2020年11月12日に開設いたしました。皆様のお役にたてるよう、安心安全な相談室になるよう努力いたします。

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