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「失礼な人」に見えてしまう理由 ― 会話には「所有権」がある ―
会話には「所有権」がある 「職場で普通に話しているつもりなのに、なぜか失礼な人だと思われてしまう」 「雑談がうまくできない」 支援やカウンセリングの現場で、こうした相談を受けることは少なくありません。 ご本人には悪気がまったくなく、「何がいけなかったのかわからない」と戸惑っていることも多いです。 そんなとき、説明のヒントとして役立つのが 「行為と発言の所有権」 という考え方です。 会話には「誰のものか」がある 私たちは会話の中で、無意識のうちに 「この話題は誰のものか」を行き来しています。 所有には大きく分けて、次の2つがあります。 知識による所有 専門知識、情報、判断、方法 経験による所有 感覚、気持ち、体験、つらさ、主観 この所有を取り違えると、 内容が正しくても「失礼」「わかっていない」と受け取られてしまうことがあります。 〇医師と患者の例 たとえば、医師と患者の関係。 患者が所有しているもの ・痛みの強さ ・つらさの感じ方 医師が所有しているもの ・症状の評価 ・治療の選択肢
裕子 小野寺
2月2日読了時間: 3分


集中のしかたが違う―モノトロピズムという視点―
「集中しすぎる」のではなく、「集中のしかたが違う」―モノトロピズムという視点― 「一つのことに極端に集中してしまう」「切り替えが苦手」こうした特徴は、自閉スペクトラム症(ASD)の特性として語られることがあります。 しかしそれは、「集中しすぎている」のではなく、注意の向け方そのものが異なると捉えることもできます。その理解の手がかりとなるのが、モノトロピズム(Monotropism)という理論です。 モノトロピズムとは、注意を一度に少数の対象へ深く向ける注意のスタイルのこと。多くのことに同時に注意を向けるスタイルと比べると、一点を強く照らすスポットライトのような集中が起こります。 この特性があると、興味のある分野には非常に深く没頭できます。時間を忘れて集中が続き、学習や創造的な活動に力を発揮しやすい、いわゆるフロー状態に入りやすいことも特徴です。 一方で、その注意を急に別の対象へ向けるには大きな負荷がかかります。突然の予定変更や声かけ、同時進行の作業などは、意思や努力の問題ではなく、注意の仕組み自体に強い負担を与えます。 そのため、支援の視点は「集
裕子 小野寺
2025年12月19日読了時間: 2分


ADHD?それともトラウマ?
― 子どもの「落ち着きのなさ」に隠れている心のサイン ― 「もしかしてADHDかも?」と思ったときに お子さんが「集中できない」「落ち着かない」「すぐ気が散る」といった様子を見せると、 まず思い浮かぶのが ADHD(注意欠如・多動症) かもしれません。 でも実は、トラウマ(心の傷)によるストレス反応でも、 とても似た行動が見られることがあります。 多くの研究者が、トラウマによる症状はADHDと間違われやすいと指摘しています。 両方に共通して見られるサインには、 集中が続かない 気が散りやすい 聞いていないように見える 多動や落ち着きのなさ 寝つきが悪い などがあります。 トラウマとADHDの「見た目の似ている行動」 たとえばトラウマを経験した子どもは、 不安や怖さから常に体が「緊張モード」「警戒モード」になっていることがあります。 その結果、周囲から見ると「そわそわしている」「多動っぽい」と見えることがあります。 また、トラウマの記憶を思い出すような場面を避けようとして、 ぼーっとしたり、現実感がなくなる(解離)こともあります。...
裕子 小野寺
2025年10月28日読了時間: 3分
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