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  • フラッシュテクニック体験

    フラッシュテクニック体験 ベーシックトレーニングを受講して フラッシュテクニックは2016年にEDMRのトレーナーであるフィリップ・マンフィールド博士によって開発された新しいトラウマ治療法です。 フラッシュテクニックはざっくりいうと、トラウマ記憶ではなくポジティブな記憶を思い出しながらタッピングや瞬きをおこなう治療法です。 今回フラッシュテクニックの研修と体験をしてきましたのでご報告いたします。 フラッシュテクニックでは、まず自分自身のトラウマとなっている出来事の概要を思い浮かべます。詳細に話す必要はありません。出来事が最近のことならもっと昔に同じような思いをしたことがなかったかゆらゆらと記憶を遡っていきます。 私はこれまでEMDRやホログラフィトークなどいろいろな実習で自分自身のトラウマを扱ってきたので正直もうあまり思い浮かぶものがありませんでした。それでも古い記憶の中、仲間外れにされた記憶が思い出されました。今でも思い出すと胸がちくりと痛み『私は嫌われ者』という否定的な認知が顔をだします。 次に、その記憶はいったん置いておいてポジティブな記憶を想起します。人やペットの記憶や活動など、魅力的で興味を惹かれるものをありありと思い浮かべます。 思い出されたのは甥っ子と久しぶりに会った時のことでした。甥っ子は私の姿を見つけるとベビーカーの上でぱたぱたと足をばたつかせ喜びを身体全体で表していました。ああ、この子は私のことが好きなんだ、私と会えてこんなに喜んでくれるんだと幸せな気分に満たされていきます。 そんなポジティブな記憶を想起しながら左右交互にひざをタッピングします。タッピングは胸や手のひらでもいいですし、EMDRのように目を左右に動かしてもいいようです。 そして「フラッシュ」と声がかかったら瞬きをぱちぱちと数回おこないます。 瞬きをすることで良い記憶のシーンが静止画として切り取られていくような印象を受けました。サブリミナル効果のようにそのシーンが無意識のうちに組み込まれていくのかなと感じました。 ただ、この治療法はトラウマ記憶の無意識的な暴露によりトラウマが処理されていくと考えられているようです。始めに想起したトラウマ記憶がその後も無意識下で思い出され、脳が活発に働き処理が進むのだそうです。 さて、何度か「フラッシュ」を続けたあとに、トラウマ記憶に触れ変化を感じてみます。 仲間外れにされた記憶を思い出してみたところ、『なんかもうどうでもいいや』と、取るに足らないもののように感じられました。思いだそうとすれば思い出せるけど、『思い出す意味はもうない』という記憶へと変化していました。否定的な認知も『私は嫌われもするし好かれもする人間』になっていました。 フラッシュテクニックは、トラウマとなった出来事は詳細に思い出さずに、ポジティブな記憶に焦点を当てるので心理的な負担が少なくてすみます。 トラウマ記憶を思い出すと圧倒されてしまう方や、トラウマ治療に取り組むことに躊躇されている方などには、フラッシュテクニックで心理的負荷を下げてからEMDRなどの治療をおこなうのもいいようです。 EMDRも気になる方は EMDRとは 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 EMDRやフラッシュテクニック、TSプロトコールなど トラウマの心理療法をおこなっています オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください🌸 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 「フラッシュ・テクニック:基本原則とプロトコル オンライン・トレーニング:日本」 講師:フィリップ・マンフィールド博士 EMDRIA認定インストラクター/コンサルタント ニナ・ザドゥリアン EMDRIA認定コンサルタント (2024年12月15日)

  • 愛着障害(反応性アタッチメント症)

    愛着とは幼い時に、自分の感情に対し特定の大人(主に親)が愛情をもって反応してくれることにより形成されていきます。   怖いときや不快なときに泣いたりぐずったりすると、大人が近くにきてあやしてくれたり快適な状態にしてくれたりします。 楽しいときやうれしい時にキャッキャと笑うと、大人もうれしそうに笑顔を返してくれます。 子どもは乳児期より特定の大人と継続的な関わりのなかで愛着をはぐくんでいきます。泣く、笑う、体の動きなどで大人に対し自分の欲求を表し、愛情をもって反応してもらうことで愛着が形成されていきます。愛されること、大切にされることで情緒が安定し、人への信頼感も生まれてきます。   幼い頃に養育する大人(主に親)とのあいだで安定した愛着形成ができないと、自分の感情を表すことが難しくなることがあります。人との交流のなかで楽しさや喜び、安らかさなどを感じにくくなってしまいます。そして、苦痛な状態であっても自分から助けや安らかさ、穏やかさを求めることが困難になってしまいます。 5歳までのあいだにそれらの症状があらわれた場合には、愛着障害(反応性アタッチメント症)である可能性があります。   愛着障害(反応性アタッチメント症)は子どもに起こる障害ですが、大人になってからもなんらかの影響がでることがあります。   例えば、親しい友人や恋人と情緒的な関係を築くことが難しくなる場合があります。誰かと深く付き合うことを避けることや、逆に依存的になってしまうこと、人に対し信頼感がもてなくて常に不安を抱えてしまうこともあります。 自分自身に対しても自信がもてずに自己肯定感が低くなることや、大切にされなかった自分を恥ずかしく思う気持ち、自分を責める気持ちになることもあります。  愛着障害(反応性アタッチメント症)は、幼い頃の心の傷によるものです。   大人の愛着障害の症状をケアするには、愛着について整理していくことも一つの方法です。誰とどのような愛着形成をしてきたか、或いはしてもらえなかったかを整理し、今の自分が抱えている問題と関連しているか考えてみます。問題の原因や意味がわかることで一歩先に進むことができるかもしれません。 また、子どもの頃に得られなかった愛着を、大人になってからの人間関係のなかで作ることもひとつです。そんなに簡単に他者と愛着を作ることはできないかもしれませんので、まずは周囲に少しずつ頼ることや甘えることをしていきます。依存的になりやすい場合にはどこまで頼っていいか始めに決めておくといいかもしれません。 大人になった自分に余力があれば、子どもの頃の自分を可愛がることやねぎらうこと、慰めてあげることなどをしてあげてください。   ひとりで頑張るのが大変なときにはカウンセリングや心理療法を試してみてください。   誰かに頼ってもいいし甘えてもいいのです。 愛着障害にはEMDR トラウマ・EMDR 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 愛着障害のご相談もお受けしています オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】  文部科学省 子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/gaiyou/attach/1286156.htm  (20241118参照) DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き

  • 愛着と自律神経系の働き

    子どもの頃のアタッチメント(愛着)のスタイルが大人になっても影響することがわかってきています。 アタッチメント、愛着のスタイルには4つのパターンがあることが知られています。乳児が新奇場面でどのような行動をとるのかによって次の4つのパターンに分けられます。 ①    不安定・回避型  ②    安定型 ③    不安定・アンビヴァレント型 ④    不安定・無秩序・無方向型 ①    不安定・回避型 赤ちゃんが泣くと母親(主な養育者)があやしてくれる、目が合うと笑い返してくれるなど、赤ちゃんと母親は日常的に相互的なやり取りをしています。 泣いてもあやしてもらえない、母親から期待した反応が返ってこないなど、やりとりがうまくいかないと赤ちゃんは苦痛を感じます。 母親とのやりとりで感じられる苦痛を避けるために、赤ちゃんは泣いたり母親の視線をさけたりするようになります。 苦痛を感じないようにするため感情を抑えることや、母親の気を引く活動を少なくすることでエネルギーを保存し身を守っていると考えられています。 不安定・回避型のアタッチメントスタイルでは、副交感神経系が優位になり感情を抑え無気力になる傾向があります。 ②    安定型 母親(主な養育者)との安定した愛着をつくります。 母親とのやり取りがうまくいかないことがあっても、次の機会にはまた笑いかけてくれる、リカバリーされていくので苦痛があっても元に戻すことができるようになります。 安定型のアタッチメントスタイルでは、自律神経系が上がったり下がったりしても比較的早く元に戻すことができるようになります。 ③    不安定・アンビヴァレント型 母親(主な養育者)とのやり取りがうまくいかず苦痛を感じると、赤ちゃんは母親に近づいたり離れたりして抵抗を試みます。 試みがうまくいかなくても赤ちゃんは抵抗せずにはいられない状態になり、どんどん心のエネルギーが高まっていきます。 母親にべったりしていたかと思うと、急に怒り出すなどしてエネルギーを表に出すことで心のバランスをとっていると考えられます。 不安定・アンビヴァレント型のスタイルでは、交感神経系が高まるため、怒りなどの激しい感情がでてきやすい傾向があります。 ④    不安定・無秩序・無方向型 母親(主な養育者)が赤ちゃんを叩いたり世話をしなかったりした場合に、赤ちゃんは逃げることも近づくこともできない状況になります。 自分を守ってくれる養育者が、同時に自分を危険にさらすため、解決不可能な状態になります。 どうしたらいいかわからないため、赤ちゃんは母親に抱きついたかと思うと急に床に倒れこむなど、行動は一貫性のないものになっていきます。 不安定・無秩序・無方向型のスタイルでは、交感神経と副交感神経が同時に活性化するため、心身のエネルギー消費が激しくなります。感情が激しく表出されたかと思うと、突然フリーズしてしまうようなこともあります。 このようにアタッチメントのスタイルが自律神経系の働きに影響し、大人になっても続くことがあります。 自分ではどうしようもない感情の動き、身体の感覚などがある時は、アタッチメントの観点から考えてみるとわかることもあるかもしれません。 自分を知ることが回復への第一歩になります。 愛着障害かなと思ったら 愛着障害(反応性アタッチメント症) 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 トラウマの心理療法EMDRなどをおこなっています。 愛着の問題にも対応いたします。 オンラインでもご相談OK お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 ハピネス発達心理相談室 | 発達障害トラウマ専門 【参考文献】 小林隆児(2024)「アラン・ショア入門ー感情調整と右脳精神療法ー」 岩崎学術出版社

  • 解離性障害

    解離とは 解離とは 、トラウマとなる出来事や非常に強いストレスにさらされ、その体験が自分の心のキャパシティーを超えてしまった時に起こると考えられています。 解離では一時的に記憶や現実感が失われること、自分の考えや身体が自分のものではないような感覚になることなどが起こりますが、これはトラウマ体験やストレスから自分の心を守っていると考えられているのです。 解離の症状には解離性同一性障害、解離性健忘、離人感・現実感喪失症、解離性遁走などがあります。 解離性同一性障害 は、自分とは違う別な自分がいるような状態になります。一昔前には多重人格とも呼ばれていました。普段の生活で前面にでている自分の他に、別な人格をもった人が複数人いることもあります。 それぞれの人格にそれぞれの役割があり、存在する理由があると考えられています。 解離性健忘 は、特にトラウマ体験やストレスフルな出来事の記憶を思い出せなくなる症状です。とてもストレスのかかる出来事の後、気が付いたら違う場所にいて、どうやってそこまで行ったのか覚えてないことがあったりします。 離人感・現実感喪失症 では、現実感が薄れることや、自分を外からぼーっと見ているような感覚になることがあります。ふわふわして自分が自分ではないような感覚を訴える人もいます。 解離性遁走 では、自分のアイデンティティが失われ、いつもの生活の場所から突然いなくなり別な場所で別な人として暮らし、その前後の記憶などが失われてしまうことがあります。解離性同一性障害で解離性遁走が生じやすいともいわれています。 解離の症状がある場合は、まずは安心できる場所をつくることが必要です。トラウマ体験やストレスのかかるところから離れ、安心安全な場所にいられるようにします。 解離の症状は理解されにくいところがあります。人格が複数人いることや記憶を思い出せないことなど、作り話なのではないかと思われてしまうと、よけい傷が大きくなってしまいます。 安心して話のできる解離に理解のあるところで相談するのがよいでしょう。 自分を表現し受け入れてもらうことで少しずつ解離症状は改善していきます。 トラウマ・解離性障害とは トラウマ・EMDR ハピネス発達心理相談室🍀 解離かなと思ったらご相談ください トラウマ、PTSD、複雑性トラウマにも 真摯に対応いたします オンラインでもどうぞ https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 American Psychiatric Association (2000) Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition. 髙橋三郎・大野裕(監訳 2014)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き, 医学書院. 岡野憲一郎(2022)「解離性障害と他者性 別人格との出会いと対話」岩崎学術出版社

  • ご来場ありがとうございました

    SDGsマルシェ出展、無事終わりました。 トラウマについてのポスター展示と強み発見ワークショップをおこないました。 出展してよかったなあと感じています。 立ち寄っていただいた方にトラウマの症状やリラクセーション法をお伝えできたこと、当相談室のことを少し知っていただくことができたことなど、参加した目的を果たせたかなと感じています。 それ以上によかったのが、トラウマや発達障害のことについてお越しいただいた方々と意見交換ができたことです。 発達障害については特に関心が高く、話題もいろいろでました。 学生さん、発達障害をもつお子さんの親御さん、学校の先生、当事者の方など、様々な年代、所属、背景をもった方々とお話ができたことがとても有意義で楽しかったです。 もっとこれからも色々な角度からトラウマや発達障害について考えていきたい、たくさんの人と話をしたいとあらためて感じました。 またイベント出展や企画などをしていきますので、ぜひ一緒にお話ししましょう。 今回お暑いなか立ち寄ってくださった方々、ワークショップに参加して下さったみなさん、お手伝いしてくれた学生さんたちに感謝を申し上げます。 尚絅学院大学SDGsマルシェ https://www.shokei.jp/sdgs/marche/

  • 学校がつらかった“学校ACE”

    「学校がつらかった」それは、もしかしたら“学校ACE”かもしれません。 あなたや、あなたの大切な人が「学校がしんどかった」「行きたくなかった」「思い出したくない」そんな風に感じる理由、あります。 実は、学校でも子ども時代の**心の傷=ACE(逆境的小児期体験)**が起こっていることをご存じですか? ※ACEs逆境的小児期体験とは 逆境的小児期体験 子ども時代の逆境的体験 【学校ACEとは】(8つの体験) 先生からの言葉の暴力 先生からの身体的暴力 先生からの性的な被害 先生による無視や放置 友達が先生に傷つけられるのを見た 転校・退学などの経験 クラスメイトからのいじめ 先輩からのいじめ 実際の調査では… 20〜35歳の4,000人を対象にした研究で、 ✔ ACE(家庭内の体験)を持つ人は35.9% ✔ 学校ACEを経験した人は55.1% つまり、 2人に1人以上が学校で傷ついた体験をしている のです。 なぜ大切なの? 学校でのACEは、✅ 引きこもりとの関係があることもわかってきました。家庭が安全でも、「学校」がつらかった人は、社会とのつながりを失いやすくなるのです。 「学校のつらさ」も、声にしていい 「先生が怖かった」「いじめられていた」「見て見ぬふりをされた」 それは、過去のことでも、ちゃんと 向き合って癒せる こと。 あなたの心の痛みには意味があります。 無理に前向きにならなくても大丈夫。少しずつ、一緒に「傷ついた体験」を言葉にしていきませんか? 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 学校での傷つき体験もご相談ください オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください🌸 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/ 【参考文献】 学校ACE®~学校での傷つき体験が引きこもりのリスクを高める~ 学校ACE®~学校での傷つき体験が引きこもりのリスクを高める~ | 公益社団法人 子どもの発達科学研究所 (20250521参照)

  • 逆境的小児期体験 子ども時代の逆境的体験

    逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experience : ACE)とは,小児期における被虐待や機能不全家族との生活による困難な体験のことです。  元々は肥満治療の研究において減量を成功できない患者のうち、少なくない数の人たちに子ども時代のトラウマがあることがわかったことから、ACEスコアと健康状態の関係についての調査が始まりました。   ACEスコアには以下の7つの項目があります。  ① 心理的虐待  ② 身体的虐待  ③ 性的虐待  ④ 家族のアルコールや薬物依存など  ⑤ 精神疾患をもつ家族  ⑥ DVの目撃  ⑦ 家族の収監  他にも逆境的小児期体験には、ネグレクトや家族の離別などもあるといわれています。  ACEスコアが高いと成人期以降の心身の健康に影響することがわかってきています。 肥満の他、身体的な健康への影響では癌や脳卒中などのリスク、心理的な健康ではうつや自殺企図などが、ACEスコア0の人と4以上の人では数倍のリスクがあるといった研究結果もあります。    子ども時代の逆境的体験は、歳月の経過によって自然に癒されることがなく、大人になっても心身の健康に影響することがあります。  理由のよくわからない不安感や気分の落ち込み、体のだるさや動悸などは子どもの頃の体験が影響しているかもしれません。  子ども時代の辛い思い出や、蓋をしてきた記憶に向き合うことは勇気のいることです。でも諦めずに心身の健康を取り戻そうと子ども時代の苦しい記憶に向き合っている人もいます。    トラウマから解放されるため、過去の出来事で苦しまなくてすむように、研究者や治療者はトラウマに苦しんでいる人と共に、さらなる努力をしていかなければなりません。  🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 子どもの頃のトラウマや愛着障害のご相談もお受けしております オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/   【参考文献】  逆境的小児期体験が子どものこころの健康に及ぼす影響に関する研究(2019) 研究分担者 山崎 知克 (浜松市子どものこころの診療所) 研究協力者 野村 師三 (浜松市子どものこころの診療所)

  • ホログラフィトーク体験

    ホログラフィートークを受けてみて トラウマの治療法のひとつにホログラフィトークがあります。 ホログラフィトークは軽催眠のなかで時間を遡り、過去の出来事と向き合い解決法を自らみつけていくような心理療法です。 私自身人間関係で悩むこともあり、スーパーバイザーの先生から勧められ一度ホログラフィトークを受けてみました。 まず、今の自分の悩みの核となっていることをみつけ、それを一番初めに感じた時まで時間を遡ります。 私の場合は小学校4年生くらいの出来事まで遡り、意地悪だった同級生にされたことが思い出されました。イメージの中で、なんでそんなことをするのとその時言えなかったことを言い、先生からも意地悪するなと注意をしてもらいました。これまで意地悪された自分を恥ずかしく思っていたのですが、自分が言いたかったことをいい、周囲にもわかってもらえたことによりその思いが消えていく感じがしました。 その後、時は進み大人になってからの辛い記憶が思い出されました。そのことについても思いを言葉にし、聞いてもらい、寄り添ってもらえる体験を通し、こんな自分でもいいかと思えるようになりました。 そして仕上げに(?)光のエレベーターに悩みの核となっていた人を乗せ天に送り、代わりに理想の人を自分のもとへ送ってもらうイメージをします。理想の人がエレベーターに乗り天から降りてくるのですが、これはかなりハッピーな気分になります。 最後には自分にとって何が必要か、そのためには何をすればいいのかとの問いに対し、自分の中から素直な答えがでてきます。悩みの解決法が自分の中からでてくるので、すごく腑に落ちるというかすんなりと受け入れることができ、自分が生きていく上での指針にもなります。 私の場合は1回のセッションで終了しましたが、どのように進むか、どのように感じられるかは人によって違いがあると思います。試すときはよくカウンセラーさんに相談してみてください。 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 EMDRやホログラフィートーク、TSプロトコールなど オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/

  • ホログラフィートーク・ベーシック

    ホログラフィートークというトラウマの心理療法のワークショップに参加してきました。  ホログラフィートークでは、過去に得ることのできなかった安心安全感や愛される感じ、自分を尊重される感覚を、昔に戻りイメージの中で体感してもらいます。自分自身で感じること、体感することで情動が動きだします。情動とともに自分は安全だ、愛され尊重される存在だということを身をもって感じ、その感覚が今の自分に統合され心の奥から癒されていきます。  ホログラフィートークのセッションでは、今もっているネガティブな感情や身体症状をてがかりに昔の時へ時間をさかのぼります。問題の起源となっている出来事があった過去まで戻っていきます。過去のイメージに入ることに不安を感じることもありますが、セラピストが安全に導いてくれるので大丈夫です。セラピストが見守るなか、リラックスして過去の自分と対話をします。  セッションの回数は人それぞれです。だいたい1回90分くらいのセッションとなります。1回で終了することもありますし、何回かに分けてじっくり行う場合もあります。  ホログラフィートークの特徴は、問題の起源となった出来事が特定されていなくても良いところにあります。EMDRなど他のトラウマ療法ではターゲットとなる記憶を特定しますが、ホログラフィートークは今のネガティブな感情や身体感覚から問題の起源を辿っていくので、意識にのぼってこない出来事に対してもアプローチができます。  もう一つの特徴は自分自身で問題を解決していくところにあります。過去の自分と対話し、望みを聴き、問題となっていることを解決します。自分で問題を解決することで自信や自己効力感が高まります。  ホログラフィートークは嶺輝子先生が開発した心理療法です。トラウマや愛着の問題、複雑性PTSDなどに効果があるといわれています。 Holography Talk ホームページ  https://www.holographytalk.com/  当相談室でも今後準備ができ次第カウンセリングに取り入れてまいります。受けてみたい方やどのようなものか気になる方はお気軽にお問合せください。 🍀発達障害・トラウマ専門カウンセリング🍀 EMDRやホログラフィートーク、TSプロトコールなど オンラインでも対応しています お気軽にお問い合わせください。 ハピネス発達心理相談室 https://www.hapi-soudan.com/

  • 認知症とADHD、高齢期に見分けにくい症状

    発達障害者支援法が施行されてから約20年が経過し、発達障害への認知と理解は深まりつつあります。特に若い世代では、早期発見・早期療育の重要性が認識され、適切な支援につながるケースが増えています。 しかし、もっと上の世代、特に高齢の方々においては、発達障害が十分に認知されておらず、適切な支援を受けられていない現状があります。 近年、高齢の発達障害の方が認知症と誤診されるケースが報告されています。加齢に伴う物忘れや注意力の低下が、認知症の症状と類似しているためです。 例えば、物忘れについて、認知症の場合は記憶そのものが欠落するのに対し、ADHDの場合は注意障害によるものといった違いがあります。しかし、これらの違いを鑑別するのは難しい場合があるようです。 若い頃は自身の工夫や周囲の理解によって特性をカバーできていたとしても、加齢に伴い認知機能が低下することで、不注意などの特性が表面化しやすくなることがあります。 特に、発達障害という言葉が一般的でなかった時代を生きてきた方々は、自身の特性が何かもわからず、生きづらさを抱えながらも懸命に生活を送ってきた可能性があります。 認知症とADHDの鑑別は専門家でも難しい場合があります。もし、長年生きづらさを感じてこられた方は診察時にその旨を医師に伝えてみてください。 また、ADHDと診断された場合は、年齢に関わらず、カウンセリングなどの支援を受けることで、より快適な生活を送ることが可能です。お気軽にご相談ください。 【参考文献】 認知症と見分けにくい高齢者の発達障害を見逃がさないために(佐々木博之) | | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院 (2025/3/20参照)

  • 知的障害と大学

    先日、筑波大学で開催された研修会「知的障害と大学」に参加しました。 日本では少子化が進み、大学の入学者数も減少し、定員割れが増えると予測されています。そのため、大学側も多様な学生を受け入れる必要性が高まっており、学生の確保に向けた取り組みが進められています。 現在、知的障害特別支援学校高等部から高等教育機関(大学・短大・専門学校)への進学率はわずか0.7%です。その他の進路として、就職が20.8%、福祉関係の施設への入所・通所が60%以上を占めています。このことからも、知的障害のある方が成人後に教育を受ける機会がほとんどないのが現状であることが分かります。 海外では、知的障害のある方を対象とした履修コースを提供する大学もありますが、まだまだ数は限られています。日本においても、「もっと学びたい」と願う知的障害のある方が、高等学校卒業後に学べる環境を整えることは重要な課題です。 しかし、現状の大学のカリキュラムをそのまま知的障害のある方に適用するのは難しい側面があります。単に授業に参加して座っているだけでは、十分な学びにつながらないためです。また、日本では「教育の本質を変更しない」という合理的配慮の考え方のもと、知的障害のある方向けにカリキュラムを変更することは基本的に行われていません。 今回の研修会では、神戸大学の取り組みなども紹介され、知的障害のある方に対して大学がどのように貢献できるかが模索されていることが分かりました。今後さらに大学での取り組みはひろがっていくのではないでしょうか。 私自身は教育について専門的な知識があるわけではありませんが、学びの在り方は今後大きく変化していくのではないかと感じています。 AIの普及により、情報をすぐに調べたり、論文を要約したりできる時代になりました。そうした状況の中で、私たちが本当に学ぶべきことは何なのかを考えると、従来のIQや偏差値といった尺度の重要性は薄れていくのかもしれません。 知的障害や発達障害があっても、これまでの基準にとらわれず、それぞれの「できること」や「やりたいこと」に応じて自由に学べる未来が訪れるのではないか、そんな可能性を思い描いています。 筑波大学ダボットプロジェクト「知的障害と大学ー共に学べる場を求めてー」2025年3月13日より

  • EMDRによる回復の早さ

    EMDRによるトラウマ治療では、想像以上に早く回復が進むことがあり、その変化に驚かされることがあります。 治療を始める前は、トラウマとなった出来事を思い出すだけで怖くて苦しく、悲しみに押しつぶされそうになります。そして、「自分はダメな人間だ」「自分が悪い」「恥ずかしい存在だ」といったネガティブな思いに深く囚われてしまうことが少なくありません。 しかし、目の動きを使った脱感作のプロセスに入ると、これまで恐れていた相手に心の中で言い返せるようになったり、「自分が悪いわけではなかった」と気づいたりします。さらには、その出来事を乗り越えたことで自信を取り戻すこともできるのです。 驚くほど早く変化が訪れることもあり、早い方では2、3回のセッションで「もう過去のこと」「今はもう大丈夫」と思えるようになります。 絶望の中で訪れた方が、セッションを終える頃には笑顔になり、「来てよかった」と言って帰っていく…その瞬間に立ち会うたびに、もっと良いトラウマ治療を提供したい、もっと力になりたいと強く思います。 ただ、EMDRがすべての方に効果があるわけではありません。人それぞれに合う心理療法は異なり、EMDR以外の方法がより適している場合もあります。 大切なのは、自分に合った治療法を見つけること。主治医やカウンセラーと相談しながら、最適な方法を選んでいくことをおすすめします。

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