当事者研究を学んで感じたこと 〜「意味づけ介助」は身近な人にもできる支援〜
- 裕子 小野寺
- 1 日前
- 読了時間: 3分

先日、「当事者研究」について学ぶ機会がありました。
当事者研究とは、困りごとを「治す対象」として見るのではなく、自分自身の経験を仲間と一緒に言葉にし、「なぜそうなるのだろう」と研究していく実践です。
北海道・浦河町のべてるの家で始まり、現在では発達障害や精神障害など、さまざまな分野に広がっています。
今回の研修で特に印象に残ったのが、「意味づけ介助」という考え方でした。
意味づけ介助とは、「他者の行動の意味や意図について、自分なりの推測を共有すること」です。
例えば、
「今日の会議であの人が無表情だったけど、怒っていたのかな…」「私、何か失礼なことを言ってしまったのかな…」
そんな不安を一人で抱え込むのではなく、
「私は特に気にならなかったよ。」
「その人は誰に対してもあんな感じだよ。」
「後から気になることがあれば伝えてくれる人だから大丈夫じゃないかな。」
と、それぞれの見方を伝え合うことで、一人ではたどり着けなかった新しい意味づけが生まれます。
実際に講師の綾屋先生も、この「意味づけ介助」を周囲にお願いするようになってから、一人で抱え込んで体調を崩すことが減ったと紹介されていました。
私は、この考え方は支援者だけができるものではないと感じました。
家族や友人、職場の同僚など、身近な人同士でも十分にできることではないでしょうか。
「私はこう見えたよ。」
「そんなふうには感じなかったよ。」
「こういう可能性もあるかもしれないね。」
そんな一言が、一人で考え続けて苦しくなっている人の助けになることがあります。
もちろん、正解を教えることではありません。一緒に考え、複数の見方を共有することが大切なのだと思います。
心理職としても、「答えを伝える支援」だけでなく、「一緒に意味を探していく支援」の大切さを改めて感じました。
これからのカウンセリングでも、この「意味づけ介助」という視点を大切にしていきたいと思います。
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この記事が、あなた自身を理解するきっかけになればうれしいです。
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【今回の研修】
「当事者研究に学ぶ経験をめぐる支援のヒントー身体や仲間とのつながりに着目するー」
東京大学先端科学技術研究センター 教授 綾屋紗月
教育関係共同利用拠点事業 令和8年度第1回FD/SD研修
2026年6月29日




